散歩主義

2007年01月06日(土) 文学的場所

「場所」。
「トポス」。
そこになければそれは「小説」ではない。
或いはそれは「詩」でもない。

それは「作文」であり、「独り言」である。

「救い」。
人は文学に、突き詰めれば癒され救済されることを望んでいる。
それが文学の基にある。

これを「文学の基本」とする。
車谷長吉さんが小説で、エッセイで口を酸っぱくしておっしゃっていたこと。

車谷さんは母校、慶応大学の非常勤講師となられ、このことを講義された。

そのルーツが車谷さんが母校で講義を受けられた
現代詩の巨人、西脇順三郎さんの「詩学」によるものと知る。

それはいちど、婦人公論の選評で井坂洋子さんが読んでみよ、と勧められたことでもある。

その「場所」に立て、と二人とも結局同じことをおっしゃっているのだと気づいた。

肝に銘じる。

基本はもう一つ。
「他者」との関係性である。

詳しくは「新潮」2月号、226ページを読まれたし。


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