「群像」10月号は、60周年記念号である。ぎっしりと充実している。 現役の手練れの作家の多くが短編小説を書いている。 好きな作家で名前がないのは村上春樹、長嶋有、江國香織、保坂和志というところか。 宮本輝さん、橋本治さんは連載かある。
多和田葉子、川上弘美両氏の短編は早速読んだ。 「持ち味」100%発揮。切れてる。
しかし、もっとも切実に読んだのは坂上弘さんの「薄暮」だった。小説を書く、書き続けるということをじっと考えた。
そしておそらく記念号のメインであろう、大江健三郎、平野啓一郎両氏の対談を読んだ。 後半、大江さんがサイードの本をあげて語っていることが、これから書き続ける人への何よりの指針となり、励ましとなっているようにおもえた。
ところで今夜放送されたNHKの「あの夏−60年目の恋文」。とても良かった。 老いることへの励ましでもあった。
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