散歩主義

2006年05月11日(木) ひんやりとした夜に

多和田葉子「ゴットハルト鉄道」(講談社文芸文庫)を読み進む。
表題作は短い作品だった。
固く冷暗なイメージが万華鏡のように散らばっていた。
肉体と山塊のそれぞれの内部が呼応しあい、暗く輝いていた。

「旅をする裸の眼」「ペルソナ」「犬婿入り」「ゴットハルト鉄道」「無精卵」…と読み進めてきて、「多和田感覚」にひたっている。
ある作家をまとめて読むと、その人のリズム、文体がしみこんでくる。
そして「眼」。この作家の場合「眼」が何より大きな要素だと思う。

夕方、詩を投稿する。
今回初めて、万年筆で原稿用紙に書いた。
コクヨの原稿用紙は表がつるつるで、万年筆のインクが滑ってしまう。もう少しだけインクが滲むような紙の原稿用紙のほうがいい。

一日の最後にジェリー・マリガンを聴く。
さっき友人が帰って行った。彼のために珈琲を淹れたのだけれど、残りがある。
これから珈琲?まあいいか。

ハナの寝息が聞こえています。


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