| 2006年01月31日(火) |
ハスキル/ジョイス/パウンド/ヴァレリー/谷崎 |
インプットの時期だとは意識していないのだけれど、音楽を聴いたり本を読んだりという日々が続いています。文章を書くための資料は集めている最中で、読むのはこれからです。
●クララ・ハスキル 今日も朝一番に聴きました。1895年生まれ1960年に亡くなったピアニストです。彼女を聴きだしたのは何年前になるのかな…。 モーツァルトの「ピアノ」は誰がいいだろう、と思案している時にある詩人の方から囁かれたのがハスキルでした。それ以来ハスキルの盤があれば躊躇なく購入しています。
幼い頃から異常なほどに音楽的才能を発揮し、8歳の時に公開の演奏会でモーツァルトの協奏曲を演奏したというほど。その後も天才ぶりを示すエピソードには事欠きません。演奏旅行にあけくれた人生といい、なにかモーツァルトとたぶらせて見てしまいます。
実際の演奏はもはや聴くことはできませんが、CDからも十分その「凄さ」はわかります。 特に名高いのはピアノ協奏曲20番、24番。 ぼくがよく聴くのは、今朝もそうだけれどコンサート・ロンドイ長調K.386。途中、オーケストラの音の隙間をもの凄い速さで、しかも軽やかに、ピアノの音が駆け上がるような部分があって、聴くたびにカタルシスをおぼえます。
ほかにバイオリンのグリュミオーと組んだバイオリンソナタもよく聴いています。
●これは自分でも驚いたんだけど、本棚の整理をしていたらツール・ド・フランスの大量のビデオテープの裏にジョイスのユリシーズがあったこと。 いつのものかというと昭和39年の発行。あるとは思わなかったから驚いてしまいました。世界文学全集だから、配本の途中のこの時期、本なんて読んでいなかったんでしょう。だから当時の貴重な「月報」も本に挟まれたまま。 それがなんと詩人西脇順三郎さんのコメントなものだからますます驚きました。その次が訳された丸谷才一さんたちの座談会。これもおもしろい。
この「ユリシーズ」は1904年6月16日のダブリン、という「その日その場所だけ」を精密そのものに書いたという凄まじい作品。しかも長い。この河出書房新社の世界文学全集でも二巻にわたって「ユリシーズ」が続きます。
●その世界文学全集の棚に「世界近代詩十人集」というとてつもない背表紙が…。当然これも「発掘」。編者は伊藤整です。 このなかにヴァレリーとT.Sエリオットがある!!! これはこれは、ということで早速読み出しました。 ただし、旧仮名遣い。読みにくいです。おもしろくもあるけれど。 ヴァレリーが思いの外面白くて、新しい訳でもよんでみたくなりました。
ジョイスはほかの作品で新しい訳があるのでそれをいつか読もうと思っていたけれど 出てきたものは読まなければ、と読み出しました。いやあこれは凄い! 凄いけれど困ってもいます。読んでたら時間がすぐにたってしまう…。 ちなみにこの世界文学全集、一巻350円です。
●ジョイスが出てくるまでエズラ・パウンドの「大祓」をずっと読んでいて、これはこれでとても面白い。イメージの詩。 まだ読み続けています。
●で、最後に谷崎潤一郎。こちらもまだ読み続けていて「月と狂言師」を読了したところ。
だから時間がないんですよね。速読しなければ。
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