美しい文章に出会うと、とても幸福な気持ちになります。 ジャズピアノのいい演奏を聞いた時のような気持ち。
きょう、そんな気持ちを味あわせてくれたのは、詩人の堀江敏幸さんのエッセイでした。 「暮らしの手帖」14号、80ページの1ページだけのエッセイ。 タイトルは「アイロンと朝の詩人」。 詩人のなかに、詩が立ち上がる様子が美しく描かれています。
「あいうえおもの図鑑」という記事の最後についていたのだけれど、この企画もとてもよかった。 アタマの言葉に繋げて「もの」をあげ、それに連なる文章がつづられています。 今回は「あ」がアイロン、「い」が椅子、「う」が運動靴、「え」がエンピツ、「お」がお玉。 アイロンでは、村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」の「僕」が紹介されていて、あ、そうだったと思いだしてなごんだり。 そういえば村上春樹という人はアイロンが似合う人だなとも思ったり。
エンピツにでてくる故花森編集長のエッセイもよかったです。
そういえば「暮らしの手帖」という本の文章は、どれも見事です。 読みやすいし、品があるんです。
ところで、「暮らしの手帖」に連載されている小説、「それからはスープのことばかり考えて暮らした」って、いいです。 吉田篤弘さんが書いています。
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