散歩主義

2005年01月16日(日) TEXAS FLOODとROSSO

桐野夏生さんの「柔らかい頬」に出てくる、癌に冒された身体を持つ元刑事さんが、
もう俺はこれ以外の音楽は聴けなくなった、
というのがスティーヴィー・レイ・ボーンのテキサス・フラッドだ。

白人のブルース・ギタリスト。
1990年8月27日にヘリコプター墜落事故で亡くなった。

ぼくが彼の存在を知ったのは、デヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」でだった。
カミソリみたいに切れるギターをその時初めて聞いた。

うまいのは間違いない。抜群のブルーズギターだったなあ…。

で、そのテキサス・フラッドが聞きたい、と文庫本主義者が言うので、CDを引っ張り出した。
そして久しぶりにあの乾いた音を聴いたのだった。

トラブル続きの人生を乗り越え、イン・ステップという名盤をつくって、さあこれからという時の死去。
それを踏まえて、文庫本主義者は「あのシチュエイションでこの曲か…何となくわかるな」という。

ぼくは桐野さんの本は読んでいないけれど、その音に眠っていたどこかが刺激されてしまった。

一人になって、久しぶりにロックンロールが聴きたくなった。

取り出したのはROSSO。(新生ROSSOのほう)
日本のロックバンド。
「ハードコア混沌ロックンロール系」というか…。
ドライヴ感がいいね。へヴィーだし。
詞は好きなのもあるし、嫌いなのもある。
そもそもイメージの詞だから、聴いて身体で感じる歌。
そもそも「叫び」だし。

「1000のタンバリン」はいい。
格好いいよ、チバ君。(彼はミッシェル・ガン・エレファントのチバ君です)
いいんじゃないですか。ロックンロールバンドなんだし。
かっこよくないと。

ぼくはロックンロールバンドには「うねり」を求めてしまう。
ジャズやスカやソウルを演っているの日本のアーティテストたちの
創りだす音じゃない音を求める。いわゆる日本のロックというのとも違う、
「ロックンロール」じゃないとできない音。

ROSSOはいいね。
叫び声だからね。

実はギターのイマイ君とドラムの佐藤君が入ってから聴いたんだ。
この二人はFrictionにいたからね。
Frictionは昔から聴いてたバンドだったから。
さすがに半端な音は出してないよ。
ハードコアのロックンロールは彼らでいい。

日本のロックで、バラードやエモーショナルなギターならサカサイ君がいるしね。

まあ、こんな日があってもいいでしょう。


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