見事な満月の夜、外の猫たちはいそいそとみな出かけています。 人間も月の影響はもろに受けていて、今宵、自らのうちをそっと覗いて見るにはいい夜かもしれません。
本はいろいろと読みたいものが待っていて、そのひとつに「やわらかな遺伝子」という本があります。たぶんもうベストセラーの仲間入りをしたのかな? 「ヒトゲノム計画」という人間の遺伝子の全てを解析しようという試みがいよいよ達成される段になって、遺伝子のふるまいがかなりはっきりわかってきたのです。
簡単に言ってしまえば、人間の考えをはるかに超えたものであったことといっていいでしょう。 大事なことは大雑把に言って二つあり、 一つは「○○の遺伝子は○○の働きをする」という明確な「それだけの役割」が最初から決まっているわけではないということ。たしかにその遺伝子は何かをやるときに発動するのだけれど、最初から決まっているわけではないということ。 もう一つは、それに付随してだけれど、だから遺伝子で全てが決まるということはなく、また遺伝子に関係なく全ては環境で決まるというのもまた違う、ということ。
まとめていうと遺伝子は環境に応じて自らの働きを柔軟に変え、あらたな「遺伝子の活動」を生み出している、ということのようだ。 これはおそろしく画期的な発見といっていいんじゃないかな。
さっき否定した二つの考え、「遺伝子決定論」はヒトラーのナチスドイツの考え方だし、「環境決定論」は共産主義の考え方だから。 実際の遺伝子はそのどちらでもないんだということ。 やっぱり人間って凄い。というか生き物全てが凄い。遺伝子がそのように働くということは自分らしさだとか、生き方を考える上でとてもヒントになるんじゃないかな。
で、やはり暗黙のうちにその存在がある、と断じるしかないのが「神」という存在。便宜上「神」という言葉を使ったけれど、それ以外に説明がつかない部分があるのでは。
とまあ、もっと精読しなければなりませんが。
本といえばたぶん明日、詩集が届くはずです。エミリ・ディキンソン。 この人の花の詩を読んで深く感じたものがあり、詩集を注文したのです。
アメリカの古い詩人。生前、社会に発表した詩は5編だけ。死後膨大な詩篇が発見され、全詩集が発刊されたのはなんと死後70年近くたってからだといいます。 その詩は60年代のアメリカの詩人たちに多大な影響を与えました。
そのストイックな生きざまから生まれた詩篇を、さらに我が血肉にしたいと思っています。
明日から原稿書きに没頭します。
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