気温も高くなく、爽やかな風の吹きぬける一日でした。 もちろん、光も溢れていて。
光の表現のしかたで、マネは水面を鱗のように描くことで光を現しました。点描に似ていますが違います。光が粒であるという認識ではあるのですが。
風の表現だと、ワイエスです。この人は布や髪の流れる様子の精密なデッサンで風を表現しました。
二次元の画布に光や風を表現した画家たちは、眼には見えないものを、いかに感じさせるか研究を重ねたのですね。 実のところそれはやはり、「見たまま」なのだとぼくは思います。
但し書きも能書きも要らない。見たままを描く。正確に言えば「見えたように描く」ことを追求したのだと思うのです。思いこみや見当を全部はずして、裸の事象に「ほんとうに」触れだのだと。
言葉もまたそうだと思います。「見たまま」の積み重ねが、やはりとても説得力を持つような気がします。 だから「見たまま」をどれだけ素直に受け取れるか、それがやはり出発点です。あらかじめ色をつけない。 どんな眼を自分に装備するか、ですね。
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