昨日に引き続いて、暑いくらいの陽気でした。朝のうちに用事を済ませて、コルナゴで京都市美術館の別館へ。若手日本画家のグループ尖の展覧会の、今日が最終日です。「尖」には「光函」の表紙絵を描いてくださった竹林柚宇子さんも参加されていて、今回の展覧会にも出品されているとのことでした。
もう岡崎界隈の桜は散り出していて、桜吹雪のなか京都会館の裏にある「別館」へコルナゴを滑りこませました。二階へ上がると受付に二人の方が。署名をもとめられてさらさらと書いたら、目の前の人が竹林さんでした。
思えば表紙絵を描いていただいて、初めてお会いすることができました。 なんだかとりとめなくしゃべってしまって、すみません。 初めてなんだけど初めてじゃないような不思議な気持ち。
竹林さんの作品は「残韻」というタイトル。見た瞬間、ん??。 画面に近寄って見ると一度描かれた背景を全部こそげ落してあります。その上に二人の男女が透けて立っている絵。右上には白い月があって画面全体は月の光に覆われています。
その時、竹林さんがやってこられて立ち話を少し。背景は朽ちた街並みだったそうなのだけれど、説明的なものをはずしたくて削ったとのこと。削ったからこその味というか「気」は十分出ていて、まさに「残韻」。仮に月がなくて、二人の人物だけでもその意味はわかります。「削れた背景が透けて見える人物」、それだけで響いてきます。目線が二人に集中しますからね。
それと竹林さんの作品は建具風のしつらえが特徴的なのだけれど、「絵のこちら側」「見る場と人も巻きこんだ場の中の絵」というのを、やはり考えられていることがわかりました。以前からそれは感じていたことでもあって、とても面白い。全面展開なさるにはやはり個展かな、とも思いました。
二人で絵を前にして、モノを創る話をしばし。いろいろと話したけれど、「考える」ということはとても大事なこと、というような結論だったと思います。
好きな小説の話をしたり…。やっぱり頑張っている人と話すとこちらもふつふつと湧きあがるものがありますね。
「活きた話」を、またできるように、がんばります。
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