 植物園の温室に行きました。 外はみぞれ交じりの寒空。一歩中に入ると気温は20℃を超えています。 あまりの気温差に一瞬、トリップ。そして筋肉がゆっくりとこわばりを捨てていくのが実感できました。 知らず知らずのうちに冬のなかで硬くなっていたのですね。
温室内では、ありとあらゆる熱帯の植物が花をつけ、植物は濃い緑の息を吐いているように思えました。 お目当ては「無憂樹」。 仏教の三大聖木の一つです。三大聖木とは涅槃に入った沙羅双樹、悟りをひらいた菩提樹、そしてその下で産まれたという無憂樹。
麻耶夫人がこの木の下で釈迦を安産で産んだためにこの名前がつきました。 その花が満開だというので、用事の隙間を縫いかけつけ、なんとか見ることができました。 橙色の小さな花が毬のように集まって咲いています。 熱帯特有の肉厚の緑の大きな葉の下は微妙な影をつくつていて、立ち止まってじっとしていると動き難くなる不思議な樹でした。
いつも慌しいのですが、今日も時間がなくて目に焼き付けるようにして帰ってきました。デジカメの画像を貼っておきます。
温室内を、それでもゆっくりと一周しました。ゆっくりとならざるを得ない空気が漂っているのです。 他の観覧のひとたちもかみ締めるように、確めるようにゆっくりと歩いています。 密集した植物たちの「気」が、このうえなく優しかった…。
外に出るとまだみぞれ。それでも家の帰りつく途中から一気に晴れあがり、水たまりに反射する光を浴びながらの帰路も楽しめました。 植物から放射されているもの。今、いろいろと感じた事を思い出しています。
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