| 2004年02月28日(土) |
根源的なネガティヴィティー…井坂洋子… |
むずかしい言葉です。だけどそれが詩人、井坂洋子であると指摘されると、それは、と聞きかえしたくなります。
そのような刺激に満ちた特集が現代詩手帖3月号で組まれました。「井坂洋子特集」です。 ぼくはここ2年間、ずっと井坂さんの選評のある詩の投稿欄に投稿を続けてきました。 (「評価」のほうは自分のサイトのプロフィールに書いてあるので参照されたい) それは確かに井坂洋子という詩人の詩が好きだからという理由が最大です。だけれど、この特集のタイトルにもあるように彼女は『女性詩を超えて』いる、ということも書き添えておきます。
「男のくせに」という論外の言を吐く人とは根本的にぼくは違います。詩、そのものをぼくは読んでいます。それだけのこと。
詩を書いている方で何人の人が「散歩主義」を覗いてくれているかわからないけれど、そういう方には是非一読をすすめたいです。
コンテンツは豊富で、これからひとつひとつ砕きながら読んでいきたいのだけれど、一度目に読んだ中では
●『街を汲み上げる』井坂洋子x森山大道…対話「写真・視線・ポエジー」 森山さんは写真家で「箱入豹」のカバーは森山さんの作品。詩集「地上がまんべんなく明るんで」でも森山作品は使われていて、井坂さんは森山作品の「ファン」です。
●『イノセントな暴力』北川透 詩人・北川透さんによる井坂論。緻密に組みたてられた論に眼を開かされる。何度でも読みたい井坂論。
●『文学の普遍性について…井坂洋子、多和田葉子、小川洋子…』神山睦美 今日の日記のタイトルは神山さんのこの論考からの引用です。 並べられた三人の名前。そこに共通する「ネガティヴィティー」とは。 井坂、小川両氏は大好きでよく読むので、ちょっと驚き。多和田さんは未読に近いです。今度読んで見よう。 みんな「ようこ」ですね…。
●『詩を作る方法・井坂洋子の場合』川端隆之x井坂洋子 二人の詩人が詩の実作方法について語り合います。詩を書いている人には面白く、かつ厳粛に読めるでしょう。 ぼくと似たところがあるので少し驚きました。ヒントがごろごろ。
と、こんなところがとても興味深かったですね。 え、似たところ? 原稿用紙に書くところ。コクヨというところまで一緒でした。
違うところは 書く時に無音にすること。 ぼくはジャズを流しっぱなしで書いたりします。それが弱点にもなってます。 つまり、コンセントレーションの方法、なのですが。
全体を読むと、やはり詩はいい、詩は自由だ、そういう思いを新にしました。
元気が出ました。
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