ほんの少しの間だけれど、フィレンツェを訪れた詩人・高橋睦郎さんの映像を見た。 BSで。たぶん同じものを二度か三度見ている。
詩人の立ち居ふるまいは、その薄い煉瓦色のコートともあいまっていつも「詩人」そのものを感じさせる。
この番組はフィレンツェ共和国のもっとも輝いた時代。つまりルネッサンスの特集なのだけれど、ボッティチェリの絵にさえ出てきそうなリズムと気配で高橋さんは言葉を使う。
「言葉を使う」というのは、読み、そして書く事。 フィレンツェに持参した、自らが書き込む事で本になる、まっしろな本(ノート)。高橋さんは毎日、書きこんでおられるのだろうか。それとも 旅のために1冊を用意なさったのだろうか。
たしか詩集「小枝を持って」に収録されていた「さようならフイオレンツァ」は、この旅行の中で書かれ、この番組の一番最後に高橋さんによって朗読されていた詩である。
しかも、詩人の直筆の「まっしろな本」の文字も読めた。 鉛筆で書かれていて、消した跡さえあったけれど。2ページに渡る詩の行わけとレイアウトまでされていた。 書き上げれば私家版の詩集である。直筆の。この世に1冊しか無い。
実は今日、日陰のために活用されていなかった狭い植栽スペースを活かすべく、プランを練っていて、以前、家庭画報で紹介されていて、ファイルしておいた藤沢の高橋邸の緑と白の庭を観察していたのです。
イングリッシュ風によく手入れされた庭のテーブルで詩を書く高橋さんのポートレイトは、そのままで詩であり、ぼくが見習いたい姿でもあるのです。 氏はそして、まさに植物を世話するように言葉を紡がれる。
大好きな詩人の素晴らしいお手本。 切りぬきとテレビのおかげで、またふかく刻みこまれた気がします。
さてさて、そのシェード・ガーデン。高橋邸にある緑でお手本にするのはジキタリス。ぼくはホスタを組みあわせようと思っています。 なんと日陰に強い薔薇というのも見つけましたけれど、ピンクなので使わないでおきます。 日陰は緑のリーフ・プランツ中心にしましょう。
高橋さんのところのメインの薔薇はアイスバーグです。
|