今日は「ごみの日」。散歩を終え、掃除が終わり、食事を済ませて外の薔薇とかハーブの様子を見に出ると、ごみの収集ポイントが久しぶりにカラスの襲撃に遭っていました。ネットをかけたりしてなかったのです。
しかたないから、散乱したごみを集めるべく竹箒で掃除。近くの黒松の葉も落ちていたので気がつくと、その辺一帯、せっせと掃除してました。
ふっと人の気配がするので、顔を上げるとキャップをかぶった白人の老人がこちらを見ています。作業服の上下を着たその人は「ウィルさん」。 近くのカソリック修道院にいて、修道院につく形である高校の用務員さんです。 ウィルさんがせっせと道やら花壇の手入れをしているのをよく見ていました。
うちの近所は有名寺院や神社も多いのですが、カソリックの教会や施設も多いのです。この高校以外にも肢体不自由児たちの学園もあります。修道院も三つあります。
そのウィルさんがこっちを見てにまっとわらいました。手に地図を持つています。 Yah!といって地図を覗きこむと、赤いペンで丸をつけた寺院を指差します。 ああ、これならまっすぐですよ。返事がなく、にまっと笑っています。 「ゴーストレイト」といっても、うなずいてにこにこ。
地図を見るとほかの寺院にもしるしがしてあって、ずっとそれを廻ってこられたみたいです。 「ウィルさん」とは、その高校の近所を通るときにOBが声をかけていたので、わかった名前。もう10年以上、いつも修道院か高校の庭や道路の掃除や手入れをする姿を見ていました。
そう言えば、彼が口を開いたのを見たことがありません。近所なのに全然このあたりの地理を知らない。たぶん、修道院と高校の近辺でしか暮らしてこなかったのでしょう。 でも、何故。
修道院の神父さんはKIKIという柴犬を飼っていて、ぼくたちとあうと「おー、おおきなともだち!白いともだち!!」と大笑いするお茶目な人。ここいら一帯を歩き回っています。
その時、あることが頭に閃いて、ウィルさんを振り返りました。 猫背が見えて、とことこと参道を歩いています。 「ウィルさん…」と言葉を呑んだ時、彼が振り返りました。にこっと、手を振って。 「よい散歩を」ぼくは小さく呟いたのでした。
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