| 2002年11月28日(木) |
「胡麻屋の辻 弐」 そして心強いこと。 |
書いたり消したりしていた「胡麻屋の辻」の「その弐」をアップしました。 自分では、ひょんなことから始まったアイデアなんですが、物語は止まらないようです。
いま、「作品市場」を覗いてきたのですが、まだ、公開されていませんでした。おそらく今日の深夜か明日になると思います。 ながーい散文を一つ削ったので、ずいぶん短くなりました。
「影絵」はサイトで公開している「石段かけて」の違うバージョンを載せてみました。違いと同じところを見てください。
削除した散文は桂の木の事を書いたのですが、まだ、物語になっていないと判断したのも理由の一つです。「滑っている」。簡単に言えばそうです。
胡麻屋シリーズは終わりが見えません。また、その参、その四、と続けていこうと思います。ほかの詩はサイトに出したり、応募したりですが、今は、「胡麻屋シリーズ」を書きつつ、「文滴堂」のコラムとにアップしていこうと思います。
心強いことがふたつ。 一つは「野戦の9月」が公演をはじめたこと。 黒テントのことをサイトの掲示板に書いたことがありますが、ぼくの「演劇体験」はテント芝居から始まりました。そのなかで、黒テントよりも心を揺さぶられ、のめりこんだのが「風の旅団」です。それを率いていたのが桜井大造。
活動を止めていた彼らが「野戦の9月」として活動をはじめています。早口の、詩を延々と語るような台詞。驚きの仕掛け。けれんのない視線。熱の塊。 彼らが動き出したことは何より心強いのです。青春がどうのこうのではなく、一生のなかで出会え、客としてかかわれたことが誇りです。(テント芝居では客も劇の中に放り込まれます)
タフガイが苦手な人たちにも、桜井氏のバイタルな演技は届くと思います。 ぼくから見たら、めちゃめちゃいい男。
もう一つは ジャズピアニスト山中千尋さん。ニューヨーク在住のばりばりなんです。実力も知れ渡っていてメジャーの何社かからオファーもあったみたい。 それをけって彼女が選んだのが大阪のマイナーレーベル「澤野工房」。とても小さくて、ピアノ中心の作品のリリースが多いところ。 京都では、大阪と近いこともあり、jeugiaで手に入るのです。彼女のソロデビュー”Living without friday”が大好評だったので、メジャーにいくのかな、と思っていたんですよ。ところがどっこい、澤野さんに腰を据えての第2弾がでるというじゃありませんか。拍手喝采。
メジャーはだんだん身動きが取れなくなりつつあるようにも見えます。音楽が好きで音楽にこだわる人ほど、マイナーレーベルに向かっているのは明白な事実になりつつあるのでは。
「お金」はまじめに働いている人でも今は苦しくて、演劇も音楽も文学も美術も、志す人はそういうこととも真正面からぶつかりながらがんばっていますね。
大造氏もそう。彼はね、むかしある大手印刷会社Dのフリーターのベテランだった。今もそうかもしれない。そしてほかの劇団員も土木作業員や鳶やらのバイト。そうやってお金をためてテントを建ててどッカーンとやるの。 そりゃ、腰が据わるというより、割れている。そんな凄みがあります。
なんだか、山中さんや桜井氏見てると、励まされるんですよ。表現を鍛えて前を向く。もう、それしかないなと。
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