強い風。 電線が揺れています。 光は ふりそそいでいて 街は燃えあがるような色に包まれています。 同じところに花屋の車が止まり 同じ時間に店が開き 学園祭の余韻は影も形もなく 猫は屋根を歩き、犬は眠り 冬の日。
あたらしい白いちび猫がメンバーに加わりました。 ぼくが厳しい顔してたのかな。片目のトラが 「あのぉ、ちいさいやつで困っていそうだったんで…」とちびの横でもじもじ。 トラが連れてきたんだな。
しっかりした顔をして、薄いブルーの鋭い目をした仔猫。 先輩たちの前で一気に二皿のフードを平らげて。 ダンボールハウスで眠って。 「おまえたち大丈夫なのか」 答えの変わりにトラが脚にアタマを擦りつけて。
猫たちの冬がゆっくりとすすんでいきます。 光りさえ 横殴りの松の震える日。 ひだまりに猫 玄関に犬 そして、もし 愛に満たされているとどうしても思えない時は そのふりをするだけでいい、という言葉をもらいました。 それだけですべては変わっていくから、と。
いいえ、ぼくは 満たされています。 だからみんな、 ここにいるのです。
いとおしい光が 哀しみすら蒸発させていく ひだまりのある「ここ」に
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