周回遅れに気をつけろ!
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2003年01月10日(金) |
サーキット走行体験(その4) |
昨日の続きです。
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前車との間隔を一定に保とうとすると、 実はかえって付いて行くのが苦しくなる。 レースでのバトル等に詳しい方なら、 あえて説明するまでもないことだけど、 実はサーキット走行している最中は、 すっかり忘れていた私であった。
全く同じブレーキングと加速ができるマシンが2台あるとして、 その2台があるコーナーをクリアする様子を、 1秒毎のマシンの位置を示したのが下図。
サーキットを走っている時は、前後に並んで走っている状態なので、 後方に位置するマシンが1秒後方を走っていると仮定して、 コーナー脱出分の1秒を消して、コーナー進入分の1秒を足したのが下図。
上図ではその間隔の変化がイマイチ分かりにくいので、 これを同一ライン上に並べて、実際にGIFアニメで動かしてみると、 その間隔の変化がよく分かる。
F1でもヘアピンやシケインでお馴染みの、前車との距離の変化。 同じペースで走っているのに、その間隔は全然一定ではない。
それに対して、前車との間隔を常に[一定]に保とうとした私の場合。 下図の青い部分を確保するのように、一定の距離をキープ。 もちろんコーナー脱出時の加速は2台共同じにしてある。
上図でもブレーキングがキツくなって、 コーナー脱出時に離されているのが分かると思う。
GIFアニメで表現すると、前車との間隔が一定の方が、 なんとなく速そうに見えるけど、最後のコマの差は大きい。
私は[一定]の距離にこだわるあまり、 立ち上がり加速で付いて行けないという この事態に思い切りハマっていたのだ。 そしてそれは、20mという指示された間隔を詰めて、 12〜15mにしてしまったことも、 距離を詰められない原因の一つであった。
例えばブレーキングで距離が10m詰まるとして、 20mの間隔を取っていれば、まだ前車と10mの距離があるが、 12m後方を走っていると、ブレ−キング時の間隔は たったの2mになってしまう。 これはさすがに危険だ。
インストラクターが指示した20mを保つつもりで、 最初から走っていれば、もっと走りに余裕があったかもしれない。 でも、「うお〜! 追いつけねぇ〜!」って 走るのも楽しかったけどね。(笑)
サーキットを走っている時は、3速ホールドにしていた。 最終コーナーを2速で立ち上がって、 そこからは登り坂のホームストレート。 アクセルを床まで踏んでいるのに、 全然加速していかない(感じがする)。 エンジンは唸りを上げて回転を上げてゆき、 6000回転でようやく3速にオートシフトアップ。 6000回転までシフトアップしないのを初めて体験した。
ホームストレートではアクセルをベタ踏みなのに、 全然スピードが出ていないようなので、 最高速をメーターで確認してみたのだが、 2周目が110km/h、3周目が120km/h、4周目が130km/h。 最後のブレーキング分を差し引くと400m程度のストレート。 このクラスの車の性能ではこの程度なのかな。
ホームストレートは全開にしても その程度のスピードしか出なかったが、 バックストレートはブレーキング分を差し引いても 直線部分が600m以上ある上、下り坂。 私も途中でアクセルを戻して 間隔をキープする必要があったから、 インストラクターが意識的にスピードを コントロールしていたようだ。
勾配は4.65%しかない下り坂なのだが、 130km/mで下りながら、 目の間に直角コーナーが迫ってくるのを見ると ちょっとドキドキして、 ついブレーキングが強めになってしまうのは 致し方ないことだろう。(笑)
インストラクターの206は、 全然縁石を踏まないライン取りだったけど、 せっかくなので何回か縁石にタイヤを乗せてきた。(笑) もちろんイン側だけだけど。 思ったよりも凸凹は小さく感じたなぁ。
サーキットは、とにかくコーナーリングスピードが 非日常の世界だった。 普段ならアンダーが出そうになって ちょっとアクセルを戻すくらいのコーナーリングに なってしまったにも関わらず、 ステアリング一定アクセル全開のままで行ったら、 スキール音を響かせながらも、車はしっかりグリップ。 気持ち的には冷や汗ものだったが、 アウト側の縁石に触れることもなく、 クリアできた時はかなり感動した。
凄いぞ、サーキット鋪装!
《つづく》
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