周回遅れに気をつけろ!
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2003年01月03日(金) |
プジョー・ドライブ・エクスペリエンス(その6) |
明けましておめでとうございます。 今年はどれだけ書けるやらですが、 まずはこれを完結させねばなりません。 という訳で、昨年の続きです。
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●ウォーターバリア 直進中に後輪を強制的にスライドさせられた車を、体勢を立て直しつつ、 前方に一定時間の間現れる水の壁を回避するトレーニング。

リアタイヤが乗った瞬間に、 左右のどちらかにスライドする板がコース上にあり、 これで強制的にスピン状況を作り出す。 スライドの幅は5〜50cmまでの間で、 5cm刻みで制御盤にて変更可能だ。
最初はスライドの幅を20cmに設定してやる予定だったのだが、 皆くるくる回ってしまうので、その設定値は序々に下げられ、 私の順番の頃には最少の5cmになってしまっていた。
皆がくるくる回って楽しそうだったので(誤)、 私もスピンをするというのは どういう感覚なんだろう、と期待しながら挑戦。
40km/hまで加速していって、 スライド板の所で「バンッ!」という音と共にリアが流れる。 たった5cmなのだが、視界の風景は流し撮りをした時の 背景のように突然横に流れ、一瞬認識不能に陥る。 視覚はその動きに対応できなかったが、 リアが流れた瞬間に、腕は無意識にカウンターを当てていた。 (これには自分もびっくり。) 少しのタイムラグの後(なんとなく周りを認識)、 「ブレーキ踏まなきゃ」と思い出し、 ぐいっと半分程ペダルを踏み込むと、 車の回転が止まったようで、目の前に噴水の壁が見える。
 写真はツインリンクもてぎのパンプより
おや?どうやら皆のようにスピンしなかったようだ。 だったらこのままクリアしてしまおう。 ブレーキを踏む足をアクセルに踏み換えて、 3つある噴水の壁の脇を通り抜けた。 あらら、スピンもせず、 ウォーターバリアもクリアできちゃったじゃん。
スタート地点に戻ると、インストラクターの方が 「車重の軽い206の方がスピンしやすいです」と言っている。 なるほど、確かに今私がクリアしたのは307だ。 206なら皆と同じようにスピン体験か?と思いきや、 2回目に乗った206でもクリアしてしまった。 と言っても、今回はたった5cmのスライドだからね。 次回はもっと大きなスライドで体験したいな。(強気?)
●Jターン 直線道路を70km/hまて加速した後、フルブレーキングしながら 左にステアリングを切って停止するトレーニング。

先程のウォーターバリアがあまりに面白かったものだから、 このトレーニングは「えっ?これだけ?」 と、皆、物足りな気だった。
私はといえば、フルブレーキング時の ABSの効きっぷりを楽しんでいた。(笑) ここで、ドライ路面に於けるABSの 「ゴゴゴゴ」という踏み応えを体感して初めて、 [パニックブレーキ]の時に感じた、 まるで30〜40cm間隔くらいで凸凹がある路面を 走っているような感覚は、ABSを効かせながらも、 濡れた路面を滑っていたんだな、と理解できた。
その後、自動車メーカーの友人から聞いたのだが、 ABSの「ゴゴゴゴ」という踏み応えは、 停止/回転/停止/回転を繰り返すから 前輪が実際にそう揺れているのではなく、 ABSが効いていることを伝える為に、 わざわざブレーキペダルを振動させている、 ということだった。
《明日につづく》
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