周回遅れに気をつけろ!
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2002年10月31日(木)  浜松での念願かなう

今日は浜松へ日帰り出張に行ってきた。
浜松といえば、この日記でも何度か書いているので、
いい加減にしたらとあきられているかもしれないが、
やはり鰻である。

今回は日帰りということで、昼に浜松入り。
クライアントの方とは12時30分に浜松駅で待ちあわせ、
駅付近で昼食にしましょう、ということになった。
駅付近で昼食? チャ〜ンス!
浜松駅の周りにはそれこそ鰻を食え!
と言わんばかりに鰻専門店が立ち並ぶ。
今回こそは鰻にありつけそうだ。

クライアントの方は東京駅からひかりで、
私は新横浜からのこだまで浜松入りするため、
到着には時間差が少しある。
私の方が4分先に着き、改札前で待っている間、
どうやって昼食を鰻屋へ導こうかと思案する。

改札で合流して挨拶をかわし、
今日の簡単な予定を打ち合わせながら何気なく歩き始め、
「そういえば昼食はどうしましょう?」
と切り出すタイミングで目の前に鰻屋があるのがベストか?
そうするにしても、安い店は右手、食べたい店は正面、
う〜ん、どうしたら良いものだろう?

などと考えている間に後続のひかりが到着。
降車客が次々と改札を通り抜けて行く中、
さて、クライアントの方はと・・・・・・・・、
あれれ? いないじゃん。

午前中、別件で打ち合わせがあるとのことだったので、
それが延びたのかな?とケータイを見てみたら、
クライアントの方から留守録が入っていた。
すみません、マナーモードで気がつきませんでした。
やはり、予定が延びて1時間到着が遅れるとのこと。

と、言うことは、昼食の店は選び放題!?
ついにこの日が来ましたか。
今日こそは誰に気兼ねすることなく、
鰻屋へまっすぐ入らせていただきます。

向かった先は、浜松駅正面に店を構える『八百徳』。
店選びとしては定番中の定番で芸がないけど、
ここの名物『櫃うなぎ茶漬け』は時々食べたくなる代物。
店内に入ると、さすがお昼時、客でごったがえしている。
でも回転は早いようで、特に待つことなくすぐ座れた。

テーブルを片付ける店の人に『櫃うなぎ茶漬け』を注文し、
ふとお品書きを見ると、『うな重』と『うな丼』の
値段の所に紙が貼られて価格が上書きされている。
どちらも¥2100。
こんなに高かったかな? もしかして値上げ?
この店で食べる鰻の最低価格がコレって
ちょっと殿様商売すぎないかなぁ・・・。

ちなみに『櫃うなぎ茶漬け』は¥2300。
名古屋発祥の櫃まぶしを茶碗に取り、
だし汁をかけて茶漬けのようにして食する。
1杯目は普通の櫃まぶし。
2杯目以降は茶漬けと、一回で二度楽しめるのが良い。
鰻の量は普通のうな重より少なめ。

さて、私は4人掛けのテーブル席に一人で座っていたので、
途中で相席しますと男性客が一人やってきた。
駅で集めたらしい浜松市の観光マップを持った彼は、
席に着くなりお品書きを引っ付かむと、
しばらくそれを眺めた後、店員を呼び止め質問した。
「『うな重』と『うな丼』って何が違うんですか?」

そういえばこの店はどちらも同じ値段だ。
普通お重の方が鰻の量が多く、
少し値段もお高いというのが定番の様な気もするのだが、
店員答えて曰く「器の違いです。」

え?そうなの?
それって、ラインアップとして意味ないじゃん。
「やだい!やだい!鰻はお重でないとやだいっ!」
というわがままな客対策か?

ま、そんなことはともかく、
何度目かの浜松出張でようやくありついた鰻を
じっくり堪能しましたとさ。


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