斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2004年09月06日(月) |
ネット家電が無料になる日は来るか? |
ヤフーBBがADSLモデムを街頭で配布する姿は、当たり前の風景になった。 携帯電話は1円で売られている。
これはハードウエアは無料同然に配布しておいて、あとで通信料で収益を上げるモデルだ。 このモデルは、他にも応用できるのではないのか?
プリンタは既に爆安になっている。 僕は、LEXMARKのカラーインクジェットプリンタを4,980円で購入した。 LEXMARKはプリンタ本体ではなく、インクカートリッジの価格を高めに設定し、「消耗品」で収益を上げるモデルを採用している。
このビジネスモデルはネット家電にも応用できるのではないか?
冷蔵庫、洗濯機、エアコン。
消耗品、もしくは日用品に関連する家電であれば、ブロードバンドネットワークを活用する事により、ダイレクトに消耗品、日用品を購入可能なビジネスが可能となる。
ネット冷蔵庫には、日常的に在庫を確保しておきたい食料、飲料を登録しておく。 僕の場合だと、冷蔵庫には牛乳、ミネラルウォーター、ビール、氷、冷凍食品が常に入っている。 RFIDタグが食料、飲料についたとしよう。 そうすれば、冷蔵庫は在庫管理機能を持つことになる。 一定量を下回れば、直接、ネットスーパーに注文すれば良いのだ。 ネットスーパーが冷蔵庫を無料で配布する。
洗濯機には洗剤、漂白剤、柔軟剤が必要だ。 エアコンにはフィルター交換が必要だ。
ネット家電に消耗品を特定のお店に自動的に注文するモデルを導入すれば、ネット家電は無料、もしくは無料に近い価格設定を行なう事ができるのではないか、と思う。 ネット家電にダイレクトマーケティング機能をつけることにより、ネット家電製品本体の価格を無料にするのだ。
ヤフーBBのように街頭で冷蔵庫を配布する(持ち帰るには重いな)。
デジタル放送対応のTVも無料で配布する。 テレビはデジタル放送化に伴い、インタラクティブ性を持つことになる。 テレビからダイレクトにショッピングを行なう事ができることになるのだ。 だとすればデジタル放送対応テレビが無料、もしくは無料同然の価格になってもおかしくない。 僕は、アナログテレビ放送の広告モデルはHDDレコーダーによって崩壊する、と常々言っている。 録画した番組を試聴し、CMをすっ飛ばす。 TV番組を放送開始後、10分遅れで見始め、CMは全て飛ばす。 リアルタイムの放送は見ない。 民放のビジネスモデルの崩壊は秒読み段階に入っているので、早急に検討すべきだろう。
検討の余地はあると思う。 おっさん達が大好きなCRM、顧客理解も実践できるぞ。
家電業界、放送業界、広告業界、流通業の方は検討してみるように。
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