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2004年08月12日(木) アトラクションとしてのセルフスタンド

最近、自宅の近所のガソリンスタンドが全て「セルフ」に変わってしまった。
バイク(Ducati998 Matrix)の場合は、セルフのほうが便利なのだけれど、クルマ(AudiTT クワトロ)の場合は、セルフじゃないほうがありがたい。
ガラスやミラーも拭いてくれるし。
洗車もいつもガソリンスタンドでの「手洗い」だった。
洗車機に自分のクルマを通したことは一度もない。
だが、給油だけではなく、洗車までセルフになってしまった。

自宅周辺にはもはや「セルフ」スタンドしか存在しない。
戦略の変更が必要である。
セルフ給油とセルフ洗車を受け入れなくてはならない。

セルフ給油に関しては、僕の自宅の近所のガソリンスタンドではスピードパスが使える。
スピードパスとは、ガソリンスタンド版のSuicaみたいなもの。
RFIDが内蔵されたキーホルダーを給油機にかざせば、クレジットカード決済ができる、というもの。
米国では普及しているらしい。
日本では、僕の自宅周辺で普及している。

クルマの場合はクレジットカード決済と対して変わらないけれど、バイクの場合には便利。
バイクの場合、グローブを装着しているので、サイフを取り出すのは面倒。
が、スピードパスであれば、バイクのキーについているスピードパスを給油機にかざすだけで決済が完了するので、楽ちん。
しかも、キャンペーン中らしく、スピードパスを使った決済だと、ガソリン価格が安くなる。
休職中で、貧乏な僕にとってはありがたい。

次は、クルマの洗車。
子供の頃、セルフの洗車場が実家の近くにあり、父親が洗車をするときには必ずついていった。
クルマに乗ったまま、洗車機の中に入る。
嵐のような水の噴射とぐりぐり回る洗車スポンジ。
子供の頃以来、体験していないセルフ洗車機をTTに乗ったまま使ってみた。

ひょえ〜っ!

嵐のような水攻撃、ぐりぐりと回りながら迫ってくるスポンジ。
ぐりぐりと迫ってくる。
そこいらのしょぼいテーマパークよりも迫力がある。

ディーラーから、「洗車機にはかけないでください」と言われたワケが良くわかった。
僕のクルマは一回6万円のポリマーコーティングを既に3回もやっているので、少々のことでは大丈夫かと思っていた。
だが、このスポンジのぐりぐり度を見ていると、さすがにこれはボディーに傷がついてもしかたがないだろう、と思った。

うはははは、とセルフ洗車機から出ると、TTのミラーが曲がっていた。
TTは、ゲルマン人がラテン人になったつもりで作ったクルマ。
国産車のように、自動的にミラーが閉じたりするような、気の効いた機能はない。
洗車後は、しっかりとラテン人が勝っていた。
僕は洗車後、ミラーをチカラ技でガコンと元に戻した。

いや〜すごいパワー。
「アトラクション」としては、申し分ない。
ミラーは、ガコンとやれば手で元に戻るし、ボディーの塗装は既に三層の焼き付けポリマーコーティングだし、今後もまた年に1回くらいのペースでコーティングとバフがけをする。
面白かったので、またセルフ洗車機を使いたい。
それに手洗いだと2000円だけど、セルフの洗車機だと300円。
今度は、おねいちゃんを横に乗せて、セルフ洗車機を使いたい。

でも、良く考えてみると、ガソリンって、ミネラルウォーターよりもずっと安い。
ガソリンは1リットル110円前後。
ミネラルウォーターは500ミリリットルで150円程度。
しかも、ガソリンの半分は税金である。
ガソリンの1リットルあたりの原価は50円程度に過ぎない。
初期投資がかかっても、セルフ化せざるを得ないのかな。

セルフスタンドを「アトラクション」として楽しみながら、何か変だぞ、と思う僕なのであった。

■スピードパス
http://www.speedpass.jp/




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