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2004年07月18日(日) 最近、コンサルっぽいネタを書いていない理由

最近、ココには戦略コンサルタントらしい文章をまるで書いていない。
休職中で仕事もしていないので、趣味ネタばかりである。

1年ほど前、会社のマーケティング部門と共同で、僕の文章を雑誌に集中的に寄稿し、僕を売り出そうという計画があった。
が、僕の仕事が異常に忙しくなった事と、マーケティング部門の担当者が退職してしまったことが重なり、計画が頓挫してしまっていた。
異常に仕事が忙しくなった結果、今の僕の体調不良と休職があるのだけれど。

現在、僕は今度は書籍出版に向けた準備を始めている。
休職すると当然のごとく給与は「ゼロ」になる。
保険で収入の6割は保証されるので、とりあえずは生きていけるのだけれど、残りの消えてしまった4割の収入がない、というのは、生活には不自由なくても、気分的にはもったいない(働いてないくせに欲張り)。

暇な事だし本でも書くか、という事になり、書籍出版の準備をはじめている。

テーマは今のところ「テクノロジー」、「エコノミクス」、「カルチャー」の視点から、近未来を描く、というものである。
コンサル、経営本というよりも、カルチャー本色が強くなりそうな感じ。
僕が書いたらどうしても、ビジネス色よりもサブカル色が強くなるのは避けられない。
僕の趣味的な要素が強くなりそう。

コンサルタントらしいネタというか高尚なネタは、そっちの書籍出版のほうに回しているので、結果的にココには、ビジネス的なネタをほとんど書いていないのであった。
すんません。

会社の名前を冠して出版すれば、マーケティング部門が全て手配してくれるので、僕はただ、執筆に集中すれば良い。
出版社との交渉等、面倒くさい事は全部やってくれるし、「本を出したい!」と言って、企画書と原稿さえ準備すれば、比較的簡単に本を出版できる。
会社の名前での出版であれば、バックアップをする、とも言ってもらっている。
普通はこうはいかないだろう。
戦略コンサルタントの特権である。

だが、会社名で本を出せば、印税その他の権利は全て会社に持っていかれる。
著者としての僕の名前はもちろん出るけれど。
通常は勤務時間中に執筆するので、当然の制度といえば当然。
それに、たいがいの「有名コンサルタント」は自分で執筆していない。
若いコンサルタントにゴーストで書かせている。
会社のスタッフが勤務時間を使って書いた本なので、権利が会社帰属するのは当然なのである。

でも、今の僕は休職中で、減った4割の収入をいくばくかの印税で補填したいのである。
それに、休職中に本を書いて、権利を全部会社に持っていかれるのでは納得ができない部分もある(ああ、浅ましい・・・)。

印税といっても、どうせゴミのような金額しか得られないのだろうけれど、僕のささやかなプライドとして、印税、著作権その他の権利は全て自分で持ちたい。
デビュー作なので、本来はそんな贅沢を言ってはいけないのだけれど。

なので、出版に向けた準備をはじめたのだけれど、どういうカタチで世に出て行くのかは決まっていない。
出版社も出版時期も全て未定。
僕が、著者としての権利を放棄して、世に問いたい事を本にする事によって得られる満足感と功名心でガマンすれば、全てはサクサクと進むのだけれど。

しかしその前に、まだ出版社との交渉に必要な企画書すらもきちんとできていない。
毎日、昼間は公園でビールを飲みながら昼寝をし、夜はギターの練習やゲームをしていて、企画書や原稿が自動的に出来るワケがない。
公園でビールを飲みつつ、ベンチに寝転がって、身体にはサンオイルを塗って、レディオヘッドなんぞを聴きながら、腹の上にPCを置いて、企画書やら原稿を書こうと試みたが、やはり気温35度のなかで本を書くのは無理だった。
腹の上のPCは熱を持ってきて、熱くなってくるし。

なので、時間はたっぷりあっても、僕の本が本当に世に出せるかどうかはわからない。
ちゃんと本は出せるのかなあ・・・。

と、いいつつ缶ビールを片手にギターを弾きながら、曽我さん一家の到着ニュースをリモコンでチャンネルをがちゃがちゃといじりつつ見ている、ますますダメな僕なのであった。




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