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2003年12月07日(日) レーシックの適応検査に行ってきた

予告通り、レーシックの適応検査に行ってきた。
適応検査とは、レーシックの手術が可能かどうかの検査である。

レーシックの手術では角膜を削るので、ある程度の角膜の厚さがないと手術ができない。
近視が強ければ、そのぶんたくさん削ることになる。
「角膜の厚さ−削る厚さ=残りの角膜の厚さ」なので、角膜の厚さを測り、視力検査をしてだいたいの削る厚さを割り出し、残りの角膜の厚さが充分残るかどうかを検査する。
その他、いらん病気がないか、とか涙の量は、とか感染症が起きる恐れはないか、とか角膜の敏感度はどうか、等々について2時間以上に渡って、眼をイジリまわされる。

予約した時間に病院に到着し、検査室に入ると10数台の検査機器が並んでいた。
メガネ屋さんでよく見掛けるような視力検査の機械である。
覗き穴みたいなものがあり、覗いてみると「道路に気球が浮かんでいる」というナゾの絵が映っているアレである。
メガネ屋さんでメガネを作る際に見る絵と同じ。

が、そのずらりと並んだ10数台の機械はすべて機能が違うようである。

「ハイ、まばたきをしてください」
「ハイ、まばたきをせずに絵を見てください」
ぴぴぴぴぴ。

「ハイ、では隣の機械に移ってください」

「ハイ、まばたきをしてください」
「ハイ、まばたきをせずに絵を見てください」

ぴぴぴぴぴ。

「ハイ、では隣の機械に移ってください」

「ハイ、まばたきをしてください」
「ハイ、まばたきをせずに絵を見てください」

ぴぴぴぴぴ。

「ハイ、では隣の機械に移ってください」

「ハイ、まばたきをしてください」
「ハイ、まばたきをせずに絵を見てください」

ぴぴぴぴぴ。

「ハイ、では隣の機械に移ってください」

「ハイ、まばたきをしてください」
「ハイ、まばたきをせずに絵を見てください」

ぴぴぴぴぴ。

「ハイ、では隣の機械に移ってください」

「ハイ、まばたきをしてください」
「ハイ、まばたきをせずに絵を見てください」

10数回繰り返し。

その後は普通の視力検査。

僕には同じ機械に見えたのだけれど、様々な視点から眼を検査していたらしい。
いつの間にやら角膜の厚さや眼球の写真やらありとあらゆるデータが取られていたようである。

結局、僕はレーシックの手術には問題なし。
矯正しなければならない視力もそれほどではないので、削る量も少ない。

が、ひとつ大問題が・・・。

実は僕の左目は弱視気味なのである。
近視のために視力が悪いワケではないので、角膜を削っても0.5くらいまでしか視力が上がらない。
右目は、問題なく1.0以上に矯正できるらしいのだけれど、左目は0.5くらいまでしか矯正はできない。
弱視、というとなんだかとんでもなく眼が悪いようなイメージなのだけれど、実は裸眼でも0.2〜0.3くらいある。
なので、左目は削る量も少なければ、ほんの少ししか視力もあがらない。
医師からは「左目は、ほんの少ししか矯正されないので、右目だけの手術にしますか?」と聞かれたが、僕は両目の手術を受けたいと答えた。

僕のレーシック手術の目的は、運転免許証の「眼鏡等」の限定解除。
片目0.3以上、両目0.7以上が「眼鏡等」の限定解除の条件である。
左目の手術はお金がもったいないから、右目だけの手術、という選択肢もなくはないのだけれど、左目が0.5になる、ということは、見え方の問題ではなく、免許の条件上必要なのである。

と、いうことでレーシックの手術で右目1.0、左目0.5を目標とすることになった。

思い立ったら速攻勝負の僕としては、最短の手術日である12日の金曜日に手術を受けるための予約を入れた。
手術日は平日なのだけれど、午前中にちょっと会社に遅刻する程度で手術は終わる。
手術後はそのままオフィスに向かう予定である。

月曜日に手術前の最終検査を受け、金曜日には手術。

僕にとってのレーシック手術は新しい眼鏡やコンタクトレンズを買いに行くようなものだ。
保険もきかないし、僕が手術を受けることになった病院も病院というよりも、高級エステみたいな雰囲気である。
レーシック専門の病院なので「病気の人はいない」という不思議な病院。
プチ整形の病院も似たような雰囲気なのかも知れない。




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