斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2003年08月02日(土) |
エンジニアは経営を学んで日本を救え! |
最近はMOT(Management Of Technology)が流行語のようで、あちこちで良く聞くようになった。 MOTとは技術経営と呼ばれる。
技術の事を全然理解できていない経営者。 経営やビジネスの事を全く考慮しないで開発を進めるエンジニア。 経営、営業系と技術系のギャップはとてつもなく大きい。
日本の経営者はアホが多いが、エンジニアは優秀だ。 だが、エンジニアが優秀なのは技術面に限った話であって、経営やマーケティングのことをきちんと理解できているエンジニアは少ない。
僕は「テクノロジーとマネジメントの両方がわかるコンサルタント」という事をウリにして仕事をしている。 テクノロジーとマネジメントの両方に精通している、というワケではないが、少なくとも両者の通訳にはなれる。 実際にはマネジメントが「7」、テクノロジーが「3」くらいの配分なのだけれど。 僕はマネジメント側の立場でエンジニアに接するのだけれど、エンジニアの人たちの言葉には毎度苦労させられる。 エンジニアの会話はジャーゴンだらけである。 ジャーゴンとは、ワケのわからない専門用語の事を指す。 エンジニアの言葉は三文字略語だらけだ。
僕;「それって、簡単に言えば、こういうことですよね」 エンジニア;「いや、ビミョーに違うんです」 僕;「ビジネスとしてみれば同じですよね」 エンジニア;「うーん、まあ、同じと言えば同じなんですけど、技術的にはビミョーに違うんです」 僕;「じゃあ、どこがビミョーに違うんですか?」 エンジニア;「だから、ビミョーなんです」
僕達は高校時代から「文系」と「理系」に分けられ、お互いに自分とは異なる人種だという思いが強い。 僕は文系のなかの文系、文学部の出身である。 しかも私立。 私立の文学部出身にもかかわらず、「工学博士」などと名刺に刷り込まれたエンジニアの方々に囲まれて、偉そうに講釈をたれているのである。
戦略系コンサルタントは理系出身者のほうが圧倒的に多い。 論理的な思考力が要求されるので、アタマの構造的には理系のほうが向いているのかもしれない。 私立の文学部出身の僕など、例外中の例外である。
僕は理系、技術系の人間が営業、経営を学ぶべきである、と思う。 僕を含めた文系出身者は基本的にアホなので、技術を学んでも習得できないからだ。 日本企業の経営者は、豪腕営業としていい成績をおさめて成り上がってきただけの「脳みそきんに君」で、基本的な経営知識さえない場合が多い。 なので、日本の経営者には期待できない。
日本を救うためには、理系出身のエンジニアが経営知識を身に付けて、がんばるしか道がない。 エンジニアの皆さん、経営の勉強をして、日本を救ってください。
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