斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
β版
目次 | <<前へ| 次へ>>
2003年08月03日(日) |
とうとう大型二輪教習を開始! |
行って来ました教習所。 大型二輪教習。 実技教習の始まりです。
僕は今を去ること18年前に二輪免許を取得し、ここ15年間はバイクにまたがった事すらない。 そんな僕が、マトリックス・リローデットでトリニティーがドゥカティ996で高速道路を逆走するシーンを見て、大型二輪免許を突如、取るぜ、という気になってしまったのである。
例によって、教習コースを突っ切って、教習コース内にある駐車場にアウディーTTを駐車する。 大型二輪免許免許のきっかけはマトリックスリローデットだが、アウディーTTに関してはミッション・インポッシブル2でサンディー・ニュートン がトムクルーズの乗るポルシェボクスターとカーチェイスを繰り広げるシーンがある。 どうも僕は、映画に影響され易いらしい。
教習開始。 「普通二輪免許はいつ取得しましたか?」 「18年くらい前デース」 「バイクは日常的に乗っていますか?」 「15年くらい、跨った事すらありませーん」 「どうして大型二輪の免許を取ろうと思ったのですか?」 「おやぢになるとセンタースタンド掛けや引き起こしが体力的にきつそうなので、今のうちに取得しておきたいと思いましたー」 「では、センタースタンド掛けをしてみましょうか」
僕にとっての教習の最難関。 センタースタンド掛けである。 200キロを超す大型バイクのセンタースタンドが果たして掛かるのか? 腰を痛めないようにしなければ。 僕は若くはない。 右足をセンタースタンドに置いて、腰に余計な負担がかからないように気をつけながら、よいしょっと。 あれ?軽く上がってしまいました。 よっしゃあ。 最大の難関は突破! これで大型二輪免許は取得できたも同然である。
「バイクのブランクが長いようなので、基本的なところからおさらいしましょう。これがブレーキです。これがウインカーです。これが・・・」 「ふむふむ。なるほど」 「では、エンジンをかけて見ましょう」 「?????」 「クルマじゃないので、キーを捻ってもエンジンはかかりません。セルを回してください」 どるるるるるうるるるる。
「では、とりあえず発進してみましょう」 クラッチを切ると、バイクは走り出した。 トロトロ。 なんだかんだ言っても750CCのバイクだ。 おそるおそる発進する。
「では、外周をぐるぐる回ってみましょう」 教官の後ろについて、外周コースをぐるぐる回る。 通常、大型二輪免許は普通二輪に飽きたらない人が挑戦する。 僕は15年もバイクに跨ったことすらないばかりか、エンジンのかけかたすら知らないのであった。
1時間めは教官の後ろをついて、ぐるぐるとコースを回って終わった。 エンジンのかけ方も知らずに大型二輪教習に来るとは、教官もあきれ果てたに違いない。
同じ日の夜、もう一時間技能コースをとった。 今度は狭路通過と発進、制動。 「発進したら、即、2速、3速と加速して40キロでキープ。ラインのところでブレーキをかけて、先のラインまでに停車してください」 「よっしゃあっ!」 急制動だなっ。
ばおーん。 ぎゃぎゃぎゃぎゃ。 指定された距離が短いので、急加速、急ブレーキ。 途中にコーナーもあるので、バイクを傾けてコースを回る。 第二段階の人も同じコースを走っているが、異様に遅い。 そんなスピードでは急制動の練習にも、加速の練習にもならんぞ。
僕は四輪で毎週、カーナビのリモコンと携帯電話を同時に操作しながら時速160キロで第三京浜を走行しているので、スピードに関する恐怖心はない。 40キロなど、停まっているのも同然である。 狭路通過も、かつてすり抜け小僧だった僕にとっては楽勝である。
「うむ、まずまずです。停車の瞬間にギアをローまで落としてください」 ん?最近は急制動でギアまで落とすのか? 僕はぱおーんと加速し、ギリギリまでブレーキをがまんし、急制動、瞬間的なギアダウン。 僕は延々とこの練習を繰り返した。 教習時間が終わりに近づいたとき、教官は言った。 「急制動の練習ではないので、スピードはそんなに出さなくても良いし、もっとゆっくり停まっていいですよ」
え?え?え?これって急加速と急制動の練習じゃなかったの? 単なる停止の練習なのであった。 教官はなんて乱暴な運転をする奴だと思った事だろう。 だって、僕は急制動の練習だと思ってたんだもの。 いきなり、勘違いなスタートなのであった。
「加速が急速すぎるし、ブレーキも急すぎるので、次の時間も停止の練習をしましょう」 おいっ、僕は意識的に急加速と急制動の練習をしていたんだよっ。
さて、一体何時間の教習オーバーで許してもらえるのだろうか?
目次 | <<前へ| 次へ>>
|