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2002年12月02日(月) VGAザウルスを予約してきた

VGAザウルスを予約してきた。
やっぱり、というか、そらみろというか。
結局我慢できずに予約してしまった。
発売予定は12月14日。
何とか当日に入手できるとうれしいんだけれど。

■写真で見るVGAザウルス「SL-C700」
http://www.zdnet.co.jp/mobile/0211/28/n_zau1.html
■VGAザウルス「SL-C700」は、「PCのように使える」か
http://www.zdnet.co.jp/mobile/0211/29/n_zau.html

僕は今のところジョルナダ720というHPのキーボードつきのPDAを愛用している。
ジョルナダ720はPDAといいつつ見た目も機能も限りなくPCに近い。
PDAとしてはかなり値がはるが、それだけのことはある名機である。
ジョルナダ720のキーボードは小さいものの何とかタッチタイプが可能だし、コンパクトフラッシュだけではなく、PCカードをそのまま挿すことが可能なのでイーサネットカードや無線LANカード、AirH”も普通にPCと同じように使える。
PDAでありながら充分にPCの代わりにもなる機種だった。

VGAザウルスは試作機が発表された時点で「ビビビ」だった。
だけど、ジョルナダを大変気に入っているし、大きな不満もなかったため、VGAザウルスを買うべきかどうか悩みつづけていた。
VGAザウルスは僕にとって理想のPDAに見えるが、その一方でジョルナダ720は大変お気に入りのPDAなのである。

が、しかし。

HPが裏切り行為に出た。
HPはジョルナダの新機種の開発を行わないばかりか、ジョルナダの交換用バッテリーの供給までを止めてしまったのだ。
既存のジョルナダユーザーはパニックに陥り、交換用バッテリーを捜し求め、運良く見つけた者は買い溜めに走った。
バッテリーの製品寿命はせいぜい1−2年。
世界中に多くのユーザーがいるにもかかわらず、現在、ジョルナダの交換用バッテリーの入手は困難である。
元メーカー社員である僕にとっては、メーカーが消耗品の供給を突然止めるなどあり得ないことに思えた。
特に交換用バッテリーの供給を突然中止するなどあり得ない。
交換用バッテリーくらいすぐに入手可能になるだろうと考え、交換用バッテリー探しには走らなかった。
だが、交換用バッテリーの供給停止は本当だったのである。
HPのダイレクト販売サイトからも交換用バッテリーはすっかり消えている。
店頭在庫は当然ながら見当たらない。
一般の流通ルートでは既に入手できず、修理扱いのパーツセンターの在庫限りだという。
しかも、既に国内在庫はなく、海外からの取り寄せのみ。

HPとCOMPAQの経営統合の過程でPDAの製品ラインはCOMPAQのiPaqに統一されることとなった。
ジョルナダは今後開発を行わないこととなった。
それはそれで仕方がない。

だが、それと同時にHPは消耗品の供給まで止めてしまったのだ。
COMPAQとの経営統合の過程でHPは既存ユーザーを切り捨てるという愚挙に出た。
メーカーの姿勢として言語道断である。
通常、メーカーは数年間分はパーツのストックを行うはずである。
しかも交換用バッテリーは補修部品ではなく、消耗品だ。
製品の製造中止と同時に消耗品の供給まで止めるなんて話は聞いたことがない。
と、いうか通常の感覚ではあり得ない話だ。
いくら素晴らしい製品を作ろうとHPはメーカーとして信用できない。

HPがCompaqとの経営統合により、社内が混乱していることはわかる。
製品ラインの整理統合やパーツや消耗品の供給体制の再構築の最中なんだろう。
とは言っても、実にお粗末である。
ユーザーに迷惑をかけてどうするんだよ。
既存ユーザーなんてどうでもいいのか?

僕はHPと縁を切る決心がついた。

と、いう事で長い間、僕をサポートしてくれてありがとうジョルナダ720。
そして、とっととくたばれHP。




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