2006年10月25日(水) |
第28回 政策研究会〜宝くじ(県振興協会)の謎〜 |
昨日(24日)に標記を開催しました。7名の参加をいただきました。ありがとうございました。題材からも、郵送をした書類に記載していたことからも、もう少し多くお越し下さるかと思っていましたが、甘かったです。(現実を知りました)
一方で、今回も参加くださる方がいましたので、次回以降も継続していくことができます。(誰か1人でもお越し下さる限り続ける約束)この点は、毎度の事ながら嬉しい限りです。
さて、中身についてです。
宝くじの収益は、市町村振興に寄与されます。このことは「市町村振興○○くじ」と記載されていることからも明らかです。しかしながら、この収益金の使途(流れ)について様々な問題点があります。
大きくは2つ。
まず1点目は、市町村に来る大半は「貸付金」であること。つまり市町村からみると借金であり、利子を払う事になります。(政府系よりも低利)交付されるのは、極めて小額。一方で、多額の会費を市町村は県振興協会へ納める必要があります。
具体に言うと、相模原市は会費を総額23億円以上も払っている。昨年度分は1億2500万円。一方、交付金は昨年度で4200万円。貸付(借受)残高は総額6億5000万円。加えて、会費額決定は県振興協会が決めていて、市長は確認書一枚のみで同意。交付金を除くお金の流れは、予算書には一切掲載されていません。つまり、議会で説明もなく審議もされずに高額のお金がやりとりされているのです。
2点目は、県市町村振興協会の基金残高。本来市町村に受け渡されるべきサマージャンボ宝くじ収益金を会費として納入させ、基金に積み立てています。これを上記の通り貸付て金利を得ている。その残高から全国振興協会へ上納をしています。
全国振興協会は500億円以上のプルーがあり、これらは一部災害援助へも使われていますが、多くの額が総務省系の特殊法人の資金にもなっています。全国と都道府県振興協会の合計基金残高は1兆円を越えるとか・・・。
9月の総務委員会で一部取り上げた質問でもあります。市は実態を把握していませんでした。その後に対応策を考えるとのこと。12月議会の一般質問で再度詳細にわたり取り上げるつもりです。
このような点は氷山に一角でしかないかもしれません。市議会の場面で取り組みを行い、県政においても改善をさせなければならない事柄と考えます。
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