ななの想い。

2003年02月12日(水) 彼女。

りいたに逢うたびにあたしはりいたのことが好きになっていった。


ゆうのことで毎日辛くて泣いてたのがウソみたいに、

あたしはりいたに完全にはまってた。


でも、りいたのこと好きになれば好きになるほど辛かった。

それは彼女のこと。


週2回りいたと彼女は逢ってた。

最初はなんとも思ってなかったけど

りいたのこと好きになれば好きになるほど

すごく苦しかった…。辛かった…。


でもあたしと付き合うようになって、りいたは彼女と距離を置き始めた。

月に2〜3回逢うか逢わないかになっていった。

それはあたしに気を遣ってかな?


もともと付き合いが長いから友達みたいな関係だとりいたは言う。

エッチも2年くらいしてないって。

ただ週末彼女の家に泊るだけ。別に何もないよって。


でもそんなこと素直に信じれるわけない…。


『ならなんで彼女と付き合ってるの?』

あたしはストレートにりいたにぶつけた。

『別に嫌いじゃないから付き合ってるっていうか、

 ここまで長いと逆にきっかけがないと別れられない。

 長いから別れられないってことがあるんだよ。』

って言われた。でもあたしは全然納得できなかった。

好きって感情がなくても、嫌いじゃないから付き合ってるって…。

そんなの彼女にも失礼だし、りいたはずるいって思った。

おかしいよ…。


でも、彼氏と5年付き合ってる友達に相談したとき。

『その彼の気持ちすごくよくわかる。』って言われた。

『長いと逆に別れられないよ。友達みたいになっちゃうのもわかる。

 あたし達もそうだもん(笑)よくわかるなぁ…。』

って言われた。あたしはそんなに長く付き合ったことないからわからない。

そんなもんなのかなぁ…。あたしには一生理解できそうにないなぁ。



りいたと彼女は、彼女が18歳の時からずっと付き合ってる。

彼女はあたしより3歳年上。

そりゃ女は結婚考えるよ。

あたしだったら考えちゃうって思う。

でもりいたは、『そんなことない。』って言う。

女からなかなか言えないだけで考えてたとやっぱりあたしは思う。



りいたに聞いてみた。

『もしあたしと出逢ってなくて、彼女と続いてたら結婚してた?』

『俺も結婚願望はあるし、してたかもね。』という返事。

やっぱり結婚考えられる相手なんじゃんっ!!って思った。

ならあたしなんかと付き合わなくて彼女と結婚すればいいじゃん…。

いい年なんだしそろそろ結婚して落ち着いたほうがいいよ。

とかばかり考えるようになった。

やっぱりあたしはいないほうがいいって。



そして、りいたと彼女が逢うのがどんどん苦しくなってきて、

辛くて辛くてどうしようもなくなって。


あたしはりいたに別れを言い出した。

『やっぱりあたしは彼女がいる人と付き合えない。

 そんなに強くない。苦しいのはもうやだ。』


『もう少し待ってくれないか?必ずななのとこに行くから。』って言われた。


けど、あたしの限界はとっくに来てて…。

りいたと彼女が逢ってる日は毎回泣いてた。

それはりいたも知ってた。


あたしが彼女のことを気にするようになってから、

彼女のことでりいたとケンカすることが増えた。

ケンカっていうかあたしが一方的にりいたを責めてただけだけど…。


その度にりいたはあたしに謝ってきた。

『ななのこと傷つけてばっかりでごめん。

 悲しませてごめんね。もうちょっとだけ時間下さい。』

『ごめんね。ななのこと幸せにするって約束したのに、

 ななのこと不幸にしてるんじゃないかって思う時があるよ。

 彼女とはまじで別れる方向で考えてるから。

 彼女と別れてななのとこに行っても、ななの気持ち冷めちゃだめだよ。

 いつも逃げてばかりでごめんね。』


りいたもかなり不安だったと言う。

あたしがりいたの彼女からりいたを奪うためだけに燃えてるんじゃないかって…。

だから彼女と別れたら自分への気持ちも冷めるんじゃないかって…。

すごく不安だったって。


そんなわけないじゃん…。

あたし、人の彼氏奪う趣味ないよ。

これでもすごく悩んだし、すごく苦しかったんだから。

彼女の気持ち考えるだけで辛かったんだから。

わかってないよ…。


そして…。





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りいたから連絡があったときはホントビックリした。

前の日にあたしが、りいたに限界を言ったからだと思った。


あたしはもう限界で、りいたの前から去ろうと思ってた。

それがあたしにとっても、りいたにとっても、彼女にとってもいいかと思った。

だから彼女のとこから帰ってきたらそのことを告げようと思ってた。


そしたら彼女のとこに行ってるはずなのに夜中にメール。

『今彼女と別れてきたよ。』

『お互い納得して別れたから。今まで心配かけてごめんね。

 もう心配しなくていいよ。』

『ななのせいで別れたわけじゃないからね。

 俺が中途半端だったから。自分自身の問題だし。』


あたしが自分のこと責めるのわかってるから、

りいたは一生懸命ななは関係ないって言ってくれた。

その気持ちはうれしかったけど…。

でもあたしが関係ないわけないじゃん…。



あたしはりいた以上に落ち込んだ。


あたし…。

りいた責められる立場じゃないのに…。

りいたのこと追い込んじゃった…。


そして彼女を傷つけた。


あたしは、彼女のことが気がかりでしょうがなかった。


別れ話を切り出したら彼女は泣いたという。

話を聞く限り、彼女はりいたを愛してたと思う。

そうじゃなきゃとっくに別れてるよ。

あんなに長く付き合えないよ…。

一番女として輝いてる時期だとあたしは思う。

その時期をずっとりいたと過ごしたんだもん。

そりゃ結婚も考えるよ…。


でもりいたはあたしに気を遣ってか、『そんなことはない。』と言う。


でもあたしは、りいたも彼女の結婚願望のこととか色々わかってたんだと思う。

だから別れを切り出せなかったんだと思う。



口では言わないけど…でもそう思う。



でもあたし達が彼女を傷つけたのは事実。


彼女にあたしの存在は言ってないって言ってたけど、

明らかにりいたの行動は変わったからきっと気付いてたと思う。



今は彼女がいい人と幸せになってくれるの祈るしかないよね。

まだ彼女全然若いもん。20代半ばだもん。

これからいい出逢いいっぱいあるよね?

幸せになってくれたらいいね。



そしてその日あたしはまたいっぱい泣いた。


ホントに傷つけてごめんなさい。


ホントにごめんなさい…。




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