初対面の次の日、りいたからメールがきた。
『昨日はありがとね。すごく楽しかったよ。
色々困らせるようなこと言ってごめんな!
ゆっくり行こうって決めてたのにね。
ななに逢えて今の正直な気持ちは… やっぱりななを大事にしたいよ。
もっとななが俺のこと見てくれるようになったら
少しは俺に甘えてくれるのかなぁ?』
素直に甘えられたらどんなに楽だろう…。
頼っていいなら頼りたいし、
甘えていいなら甘えたいって思った。
けど、それはあたしのワガママ。
だってあたしの心の中にはまだゆうがいたから。
けどりいたは『それでもいい。』って言った。
『ゆっくり、少しずつ俺のことを見てくれたらそれでいい。』
『辛いかもしれないけど、ななのこと本気だから頑張ってみるよ。 でもそれでもななが辛いようだったらまた考えるから。』
『もっと俺に甘えろ。全部受け止めてやる。』
『ななのことすげー大好きだよ。
だから大切にしたいし、できればいつも一緒にいたい。
なながいる時でも、電話してる時でも、心が温まるんだ。』
『いつもななのこと想ってるし、考えてるよ。』
『大好きだよ。ずっと一緒にいような。』
りいたからもらったたくさんの言葉。
りいたの仕事が早番や遅番や休み。
りいたの空いてる時間全部をあたしにくれた。
いっぱい話したし、いっぱい悩んだ。
でもりいたのまっすぐで一生懸命な気持ちがとてもうれしかった。
りいたのことは、いいなぁ。とはずっと思ってたけど、
好きって感情まではいかなかった。
いや、好きになっちゃダメだって思ってた。
本気になるとりいたが欲しくなるもん。
彼女いるの辛くなるもん。
それにあたしと付き合ってもりいたは辛い想いするだろうし、
結婚のこととか考えるとやっぱり彼女とした方がいいんじゃないか。
とかあたしなりに色々考えちゃって…。
だから自分の気持ちにブレーキかけた。
考え方が後ろ向きのあたし。
無理だから、辛いからって、
終わりにしようとばっかりしてるあたしにりいたが言った。
『始まる前から終わりにすることばかり考えるなよ。
元彼のこと無理に忘れなくてもいいよ。
俺はありのままの自分でいくよ。比べられてもいいしね。
今は俺を信じてついてきてくれないかな?
大切にするよ。ゆっくりでいいからね。』
あたしも素直になろうって思った。
色々問題はいっぱいあるけど、
今はりいたを信じてりいたについて行こう。
りいたならあたしのこと受け止めてくれるって思った。
『なな、俺と付き合えば楽しいし幸せになれるぞっ!!』
りいたの言った言葉に、あたしは『うん。』って素直に答えた。
|