ななの想い。

2003年02月13日(木) 元彼。 

去年の夏。

あたしは元彼(ゆう)と別れた。


すごくすごく好きだったけど、

ゆうもあたしのことすごく愛してくれてたけど、

でも今の状況に耐えられなくなった。


ゆうに辛い想いをさせてて、

それが耐えられなかった。

一緒にいても傷つけ合うだけだった…。


あたしはゆうに甘えすぎてた。

ゆうが愛してくれてたから、

優しくずっと傍にいてくれたから、

だからどんどんわがままになって行ったんだと思う。

ゆうに依存してたんだと思う。



ゆうとは独身の時に付き合ってた。

けれどあたしが遠距離に耐えられなくなり

嫌いじゃなかったけど別れを告げた。


別れても友達として連絡はとり続けていた。


ゆうはずっとあたしのことを想っててくれた。

けれどあたしに感情が戻ることはなく、

あたしの中で信頼できる、なんでも話せる、

大切な友達になってた。



あたしの結婚が決まった時、ゆうは反対した。


そして、『子供をおろしてくれ。』とあたしに言った。


でもあたしは子供が欲しくて作ったわけだし、

子供をおろすことなんてできないと断った。


毎日してたメールも電話も何週間か途絶えた。


何週間後かにゆうから連絡が来た。

『この何週間か色々考えたよ。

 ななをどうしても失いたくないんだよ。

 友達としてでもいいからななのことずっと見守っていたい。』


そう言われたときは素直にうれしかった。

あたしにとってもゆうは大事な人だし失いたくなかったから。

ここまで色々話せる、心を開ける異性の友達はゆうだけだったから。

別れてもずっとずっとお友達でいたいって思ってた。

でもそれはあたしだけの都合でわがままだから諦めてた。

だから、もうあたしから連絡することはできないって思ってた。



それからあたしは忙しい日々を送った。

その間もずっとゆうとはメールしたり電話したりしてた。

ゆうはあたしのこと、いつも心配してくれて応援してくれてた。


結婚式も終わって、引越しが終わって落ち着いた頃。

ゆうと再会することになった。

それは一昨年の8月…。


御盆休みで暇してたゆうは急に関東に遊びに来ると言い出した。

旦那様は仕事だし、あたしも関東にお友達いないし暇だからOKした。


逢う前にゆうに聞いたこと…。

『あたし達お友達だよね?お友達として逢うよね?』

ゆうの答えは…。

『そうだよ。友達だよ。』


そしてゆうと再会した。

再会して、ごはん食べに行って、

プリクラを撮りたいってゆうが言ったから撮りに行った。

そしたら急に『今日だけ恋人♪』とか言いながら手を繋いできた。

びっくりしたけど、手を振りほどくこともできずにそのまま手を繋いでた。


そしてカラオケに行った。

ゆうは歌がうまい。

歌やっぱりうまいなぁーーって思いながらゆうの歌に聞き入ってた。

その時ゆうが歌ってたのはバラードばっかり…。

それも意味ありげな歌ばっかり…。

時折あたしの名前を入れながら歌われた。


この時、ゆうはあたしに対しての感情が戻ってたのだ。


だから好きだと言ってるような歌と態度。

あたしは戸惑った。

空気を変えようと一生懸命ごまかしてみたりした。

けど全然だめだった。


ゆうは急に歌うのをやめて黙った。

『どうしたのぉ?』って言っても黙ったまま…。


この時、ゆうは自分の感情と戦っていたらしい。





↑文字が変わる投票ボタン♪




『やっぱりななのこと好きだ…。』


『逢う前はホントに友達として逢うって決めてたんだよ。

 でも逢って一緒に過ごしてたらどんどん昔の感情が戻ってきて…。』


あたしは『ダメだよ…。』しか言えなかった。


あたしは結婚してるし、旦那様もいるし、おなかには子供もいる。


『どういうことかわかってる?』


あたしは何度も元彼に聞いた。


ゆうの答えは、

『わかってるよ。だからこんなに苦しいし、悩んでる。』



それから色々なやり取りがあって…。

だんだんあたしはゆうに惹かれるようになって…。

いっぱいいっぱい話し合いをして…。

そしてゆうと付き合うようになった。

将来を約束して…。一緒になるために頑張ろうって…。


子供が産まれるとき、一番支えてくれたのはゆう。

あたしが頼ったのもゆう。

旦那様にはものすごく悪いことしてるし申し訳ないけど、

ゆうと一緒に歩むことしか考えられてなかった。


ゆうとあたしは300キロも離れたとこに住んでる。

昔付き合ったてたときよりは3分の1くらいになったけど…。

でも遠い。逢いたいときに逢えない。


ケンカもいっぱいしたし泣いたりもした。

何回も別れたりしたけど、でもお互いが必要でいつも戻ってた。

お互いいなくちゃいけない存在になってた。

いて当たり前の存在になってた。


でも去年の夏。

仕事と資格をとるためにすごく忙しいゆう。

あたし達にすれ違いが起き始めた。

あたしはすごく淋しくて、不安で…。

でもゆうも仕事や勉強でいっぱいいっぱいで…。

どんどん2人の溝が広がっていった。


そんな時にゆうが、

『資格を取ったら、転職したい。』って言い出した。


あたしは反対しなかった。

ゆうの人生だし、ゆうのしたいことをすればいいと思った。


けどその後に続いた言葉で、

あたしはこれ以上ゆうの傍にいれない。

ゆうの人生の邪魔はできないって思った。




↑文字が変わる投票ボタン♪


あたしはこの時初めて、ゆうの人生を狂わせてることに気付いた。

あたしと子供がいるからしたいことも我慢してる…。

気付くのが遅かった…。

あたしがいたらきっとゆうは我慢しちゃう。

そしてあとで後悔するんじゃないかって思った。

そんなのイヤだし、やりたいことをやって欲しかった。


それからいっぱい悩んで…。

思ってることを全部話して、いっぱい話し合って、

あたしはゆうに別れを告げた。


ゆうは『別れたくない。』って言った。


けど、ゆうにもあたしに対しての不安がいっぱいあった。


あたしが旦那様と別れて自分のところに来てくれる保証がない。

それが毎日不安だったって。辛かったって。


最後はお互い泣いた。

でもお互いのこれからのために、別々に歩もうという話になった。


だから連絡も一切しない。

毎日してたメールも電話も今後しないってことになった。


そしてお互い幸せになったら、

気持ちに整理がついたら、

また笑って逢おうって…。


電話切ったあとあたしはいっぱい泣いた。

ここまで人を本気で好きになったことがなかったから…。

自分でもびっくりするくらい好きになってたから…。


 < BACK  INDEX  NEXT >


なな [MAIL]
エンピツ