∈男性の看護師。∋ |
2007年03月30日(金) |
今日は、訪問看護師さんと話していて、男性の看護師による、女性患者の介助介入について、話してました。
最近、男性の看護師さんが、増えてきていますよね。 入院すると、病棟にも、男性の看護師さんが、ちらほらと見掛けるようになりました。 患者さんからは、医師と、間違えられたりしてたりで…。
それで、私が以前入院した時、同室の50才代の女性が、ベット上でのトイレ介助に、男性看護師さんが来られて、恥ずかしいから、嫌だ!と拒否されたんですね。 そして、次の日に、看護師長さんが来られて…、「看護師は、女性男性に関わらず、プロ意識を持って働いています。医師に、男性がいるように、看護師にも、これから、女性男性を問わず、現場で活躍してくると思う。」と言って、「男性看護師の介助介入に、協力して下さい。」ということだったんです。 その患者さんは、いやだ〜と、ワンワン泣いてました。 師長さんは、「だんな様の介助を嫌がらないのだから、男性看護師も同じよ。」と、おっしゃられてましたが、「いや、違うだろ!」と、突っ込みたくなりました…。 もし、自分のトイレ姿を、家族ならば、見られても、まぁ嫌だけど、何とか…って感じだけど、公衆トイレで、見知らぬ人に、見られたら、絶対に、嫌!!!、ですよね…。 身内の異性介助と、同じに捉えるのは、どうかと…。。。
それで、今日、訪問看護師さんは、「女性看護師にとっては、力仕事を頼める、男性看護師の活躍は、頼もしいし、うれしいこと。」 「だけど、やはり、女性患者の、受け入れが良くなくて、男性看護師が就職しても、配属が、手術室やICU、透析室など、直接、患者と接しない場所になってしまうことが多い。」 「男性看護師も、女性看護師と同じように、病棟で患者と接したいと思い、看護師をめざした人もいるから、男性看護師だから…と、不公平さを感じて、かわいそうに思う。」と、意見を聞かせてもらいました。
その中で、手術室やICUなどでは、患者の意識が低下している場合が多いが、男性看護師も、女性看護師と同じように、看護に当たられているとのことです。 それは、「患者の意識がない、または、患者さんの身体の苦痛が大きい時だから、いいのか?」と、感じたとのこと。 また、患者さんからも、「男性看護師さんは、力があるから、介助が楽でした。」など、感謝の気持ちが、届いたとのこと。
では、それを、病棟に広げていけば、男性看護師も、女性看護師と同じように、女性患者の介助介入を受け入れられるか?というと、また別の問題かなぁ…と、私は思います。 病棟の方が、治療の場でもありますが、患者さんの生活の場でもあると思うし…。 例えば、入院中だから、仕方ないじゃないと、男性患者と女性患者が同室、またはトイレやお風呂が一緒なくらいに、男性看護師による、女性の体に直接触れる、トイレや着替えやお風呂介助は、嫌だなぁ…と感じてしまいます。 だけど、それ以外の、検温などは、何も違和感を感じないし、私は、車椅子の移動などの、男性看護師による介助も、OKです。
また、一般病院の急性期疾患による入院ならば、もし男性看護師さんの、トイレ介助が嫌だ…と思っていても、病気が治れば、退院できるわけで、一時的な我慢で、済む所がありますが…(それでも、苦痛だと思うけど。) 療養型の病院や、施設などにおいては、治療よりも、日常生活を送る場であり、その苦痛が、永遠に続くのであれば、患者の人権損害にもなると思う…。 (隣りの変態のおじさんに、毎日窓から、着替えを覗かれているような感覚?)
だからといって、男性看護師さんは、女性の体を見たいとか、変態な気持ちを持って接しているわけではなく、それは患者の私も理解していますし、女性看護師と、患者側が差別してはいけないけれど、適材適所というか、病棟内で、仕事の分担をしてみては、どうか?と思うというか…。 例えば、男性患者ならば、男性看護師さんに、トイレの介助をしてもらいたいのでは?と思ったり…。 また、男性医師と、男性看護師を、「同じ男性なのに、医師の診察を、女性患者は拒否しないじゃないか〜!」と、同一視する視点もあるようですが、医師と看護師は、仕事内容も違うし、看護師はより患者の生活に近い存在だと思うのです。
また、デイサービスなども、男性スタッフによる、入浴介助が増えているとかで…。 あと、私の場合も、「シャワー入浴の介助に、男性ヘルパーは、やはり嫌ですか?」と聞かれたり…。 嫌に決まってるじゃないか!と、もちろん、拒否しましたが…。
わかりやすく言うと、私にとっての、男性スタッフの直接体に触れる介助介入は、銭湯の番台さんが、男性で、ジッと見つめられてるって、感じかな…。 それでも、直接、服を脱がしたりは、されないしね…。
男性女性に関わらず、差別なく、プロですから〜と言っても、女性の下着売り場に、男性スタッフは、抵抗があるのと同じなんだと、思います。 なぜ、医療や福祉の現場では、働く側の効率優先で、患者や利用者側の、羞恥心や人権が守られないのでしょうか? 私は、医療や福祉は、サービス業とは、また違うと感じていますが、だからこそ、サービス業にはできることを、見て欲しいと思います。
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