99745..チェリー
病院のつうしんぼ
2004年03月22日(月)
昨夜の深夜に、『病院のつうしんぼ』というドキュメントが放送されていた。
「医療機能評価機構」という第3者機関によって、病院の様々な機能を評価する事業がある。
全国9000余りの病院の内、2004年3月15日までに1184数の病院が、これまでに認定を受けている。

日本の病院において、一番高得点を評価されている病院の日常が、紹介されておられた。
病院長は、ラフなつり着姿で登場。
白衣は権威や威圧を与えるから、着用しない。
カルテにおいては、ドイツ語・専門語の使用はなし。
自由にカルテの開示を行っているその病院では、患者にも理解できるカルテの記入を行っている。
入院時には、専門のスタッフが、30分〜1時間かけ、既往歴や、生活背景などを尋ねる。
さりげない会話やおしゃべりから、その会話の細部に渡って、重要事項を聞き解けるのは、それを専門としているスタッフが担当するから。とのこと。
外来の待ち時間は、栄養指導や採血の結果待ちに利用し、無駄は一切しない。

ある病棟の朝の申し送りが、印象的だった。
口頭での申し送りはなし。ものの30秒でおしまい。
カルテを見れば、どのスタッフにも、引継ぎできるようにしている。
「無理・無駄を省いて、入院期間を短縮します。」
病棟スタッフ全員での訓令。
そこに掲げられる目標が、その病院の雰囲気全体に、漂ってるような気がした。


またある病院では、「脊髄損傷患者からの視点」と呼ばれる、患者の気持ちを描いたイラストが、とてもインパクトに感じた。
そのイラストを描いているのは、患者の家族だった男性。

元担当に当たっていた医師は、その患者のことは印象に残っているが、カンファレンスで、とても珍しい症例だったという部分。
患者さんとどんな会話をしたか?とか、どんな気持ちでおられたのだろうか?といった部分においては、全く覚えていない。
振り返り語っておられた。

また、未来の医師をめざし、大学において勉強している医大の学生は、
「自分自身が、入院や病気の経験がなく、患者の立場となり考えるということは、気に留めないと考えもしなかった。」
と、語る。


「医療評価機能機構」からの評価・認定を受けるべく、変わろうとしている病院が増えてきた。
それによって、病院を自ら選ぼうとする患者も多くなった。
病院に点数・通信簿がつけられる時代。

見かけやその時、だけではなく、ほんとの意味での病院の高い評価を得られ、患者さんにも正しく評価される。
そのような「つうしんぼ」になって欲しい。


日本医療機能評価機構のHPは→こちら。

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