99745..チェリー
自分よがり
2002年11月20日(水)
この頃、「あたしのせいで・・・。」と思うことがよくあった。
全てを、自分のせいにしてしまい、自分の殻に閉じこもり。
あたしさえいなかったら、あたしじゃなかったなら、みんなが幸せになれるのに。と思えて仕方なかった。

前に進むことができても、一つの目標ができても。
あたしがそうであるために、周りの協力が必要となる。
それさえも、何かを犠牲にしてるような気がして。
不安で、怖くて・・・苦しくて。

でも、それは、ただ単に、「責任」から逃れようとしてるもう一人の自分にも気づかされた。

あたしの視点から、「あたしのせいで。」と思っていることでも。
もう一人の他者の視点からは、また違った感じ方になることに、気づかされた。
その人の、たった一言で、救われた。
あたしの感じていた、マイナスは、もう一方から見ると、プラスでもあることに。

ほんとは、後退ではなく、それは、前進の裏表でもあることに。

昨夜、NHK番組で、アシカショーのトレーナーの、新米奮闘記のドキュメントを観た。
幼い頃からの夢である職業についた、二人の新人トレーナー。
初めてのことに、しどろもどろに奮闘する日々。
うまく成果が現れない、訓練。
先に、デビューの舞台にたった新人トレーナーと、それを見守る同期のトレーナー。

何度繰り返しても、それまで、うまくできなかったのが、初めて成功した時。
その新人トレーナーの女の子は、うれし涙ではなくて、悔し涙を流していた。
自分では、納得できない。もっと、上をめざしたい。

いつもなら、訓練の回を重ねるごとに、鳴き出すアシカも、その日は一度も鳴いてなかった。

「一生懸命やろうとしてる、あなたの気持ちが伝わってるんだよ。」
先輩トレーナーの言葉に、あたしもなぜか泣いていた。

新人トレーナーを見守る、二人の先輩トレーナー。
どちらかが、きつく叱った時は、もう片方がフォローする。

それは、あたしの、自分よがりの感じ方と、ちょっと似てるかな?と思った。
前向きにいきたいと思う。
決して後ろ向きではなく、もっとがんばりたいと思う。
でも・・・時として、そんな自分自身をいじめてしまってる時がある。

自分にやさしいと、自分に負けてしまうから・・・。

だから、ふと、声掛けてくれた、その方の言葉に、今日のあたしは、ホッと肩の力を抜くことができました。

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