∈自分よがり∋ |
2002年11月20日(水) |
この頃、「あたしのせいで・・・。」と思うことがよくあった。 全てを、自分のせいにしてしまい、自分の殻に閉じこもり。 あたしさえいなかったら、あたしじゃなかったなら、みんなが幸せになれるのに。と思えて仕方なかった。
前に進むことができても、一つの目標ができても。 あたしがそうであるために、周りの協力が必要となる。 それさえも、何かを犠牲にしてるような気がして。 不安で、怖くて・・・苦しくて。
でも、それは、ただ単に、「責任」から逃れようとしてるもう一人の自分にも気づかされた。
あたしの視点から、「あたしのせいで。」と思っていることでも。 もう一人の他者の視点からは、また違った感じ方になることに、気づかされた。 その人の、たった一言で、救われた。 あたしの感じていた、マイナスは、もう一方から見ると、プラスでもあることに。
ほんとは、後退ではなく、それは、前進の裏表でもあることに。
昨夜、NHK番組で、アシカショーのトレーナーの、新米奮闘記のドキュメントを観た。 幼い頃からの夢である職業についた、二人の新人トレーナー。 初めてのことに、しどろもどろに奮闘する日々。 うまく成果が現れない、訓練。 先に、デビューの舞台にたった新人トレーナーと、それを見守る同期のトレーナー。
何度繰り返しても、それまで、うまくできなかったのが、初めて成功した時。 その新人トレーナーの女の子は、うれし涙ではなくて、悔し涙を流していた。 自分では、納得できない。もっと、上をめざしたい。
いつもなら、訓練の回を重ねるごとに、鳴き出すアシカも、その日は一度も鳴いてなかった。
「一生懸命やろうとしてる、あなたの気持ちが伝わってるんだよ。」 先輩トレーナーの言葉に、あたしもなぜか泣いていた。
新人トレーナーを見守る、二人の先輩トレーナー。 どちらかが、きつく叱った時は、もう片方がフォローする。
それは、あたしの、自分よがりの感じ方と、ちょっと似てるかな?と思った。 前向きにいきたいと思う。 決して後ろ向きではなく、もっとがんばりたいと思う。 でも・・・時として、そんな自分自身をいじめてしまってる時がある。
自分にやさしいと、自分に負けてしまうから・・・。
だから、ふと、声掛けてくれた、その方の言葉に、今日のあたしは、ホッと肩の力を抜くことができました。
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