昨晩の大夜(一般で言う通夜)に続き、父の密葬をすませた
もう何もする気力もない、、、
落ち着いたらまた、しみじみと実家で母と、姉弟と思い出を語ろう
白い骨になってしまった父、きれいにしてもらった顔には苦痛もなく 平安と静寂があった 好きだった竜胆をたくさん飾って。
激しい人であった 特攻の生き残りというつらさが常に父に纏わりついていた 戦後はそのまま激しさをもって生きてしまった 私には理解できない父の人生だったけれど
父の寝ていた部屋も、来客のために片付けられたほかの部屋も、実家の庫裏は妙に広々として、物悲しかった
’お父さん、私はいまは十分幸せだから、、大丈夫だからね’ そう心の中で語りかけた
|