今年の冬は冷える。 あたしの街にはすでに何度か雪が降ってる。 そして今年は。ホワイトクリスマスになった。
街が白く染まってた。 イルミネーションが眩しかった。 でも全部にじんで。よく見えなかった。
溢れる涙は。あんたが隣にいないせいだよ。そうる。
クリスマスキャロルの音楽が流れる。 どこか楽しい空気。どこか優しい空気。 そんな中に取り残されて。あたしは立ち止まる。
意味がないよ。あんたがそばにいないのに。 意味がないよ。あんたの手に触れられないのに。
笑顔も。声も。ぬくもりも。 何ひとつここにはないのに。
ありえない。何がクリスマスだ。
でも分かってる。ほんとは分かってる。 すべてはあたしが弱いせいなんだ。 言い訳してみたり。嘘ついてみたり。 平気なフリしてみたり。誤魔化してみたり。
いろんなことを考えて。ちょっと考えすぎて。 傷つくこととか傷つけることとかを先読みして。 大好きな人にまっすぐに大好きって言えなくなってしまった。 そんなあたしの情けない弱さのせいなんだ。
ほんまにありえないのは。きっとこんな自分。
神様。お願いです。 豪華なディナーなんていらない。 素敵なプレゼントなんていらない。 赤いサンタも。緑のツリーも。全部いらない。 そんなもの欲しくない。欲しくないから。
どうか。この愛に素直になれる強さをください。
どうしても愛しい人を諦められないのに。 上手に言葉を選べなくて。思いを伝えられなくて。 こんなにも切ないクリスマスを送るはめになってしまった。 そして。そんなバカなあたしを笑い飛ばしてくれるのは。 あの人しかいない。愛しいあの人しかいないんです。
神様。お願いです。 もどかしい気持ちを抱えて。あたしは呼び続けてるから。 ねぇそうる。ねぇそうる。ねぇそうる。 祈るように。愛しいあの人の名前を呼び続けてるから。 この声が雪の空に届いたら。この思いが冬の天に響いたら。
どうか。この愛を守り抜ける強さをください。
最愛の人を。そうるを。もっともっと大切にできる強さをください。 ↑あたしの中で「うん」と言えない何かがあるせいで。
<追記> BBSのレスはもうちょっとだけ待ってください。 ごめんなさい。でもちゃんと読んでます。 正直かなり救われてます。みんなほんまにありがとう。 |