たぶんあんたはもうあたしのこと好きじゃないんや。 あたしがあんたを想うほどは。あたしを想ってくれてないんや。
だってそうやんか。他の人にはあんなに優しいのに。 なんであたしにはあんなにも冷たくて。適当やねん。 話も流すし。ほったらかしやし。おるかおらんか分からん扱いや。 別にあたしばっかり構ってくれなんか言わんけどな。 そんな態度ばっかりとられたらあたしだってあんたを疑うわ。
「もう好きじゃないならそう言わんかい。」
放置プレイにうんざりして。機嫌の悪かったあたしは。 久しぶりに会えた休日やのに。そんなことをぶつぶつ言ってた。 むかついてることを伝えようと思って。とりあえずふくれて見せたら。 呆れて深々とため息をついた後で。いつになく怖い顔をされた。 ほっぺたをぎゅーっとつねられて。頭をバシッと一発叩かれた。
「なんでやねん。そんなわけないやろ。」
ひと言だけ言って。あたしの前を歩いていった。 立ち止まったままのあたしを振り返って。また呆れた顔して。 早くおいでって感じで。ひらひらっと手を振ってた。
・・・なんかまたやられたって感じやった。
ねぇそうる。こう言ったらもっと怒るかな。 その顔が見たかった。その声が聞きたかった。 あたしだけに向けられるそーゆうものが欲しかった。
怖い顔でも。低い声でも。全然よかった。 そうやってあたしに見せてくれる本気が欲しかった。
なんやろう。あたし暑さのせいでおかしくなったんかな。 もっとあんたに優しくしてほしかったのに。別にいいやって思ってた。 つねられたほっぺたと。叩かれた頭が熱を帯びてた。 痛かったのに。その場所さえあんたが愛しいって叫んでた。
やばいね。あたしかなりやばいよ。そうる(苦笑)。 ↑なんやろう。あんまり愛がいらん時期なんかな。・・・寂しい。 |