あたしの好きな。「もしも」の話。
もしもひとつ欲しいものをあげるって言われたら。 あたしは何を選ぶかな。何をもらうかな。 こーゆうのを考えるのって楽しい。ワクワクする。 だって今のあたしには。欲しいものがたくさんある(笑)。
夏向けのかわいいキャミソール。涼しげなサンダル。 お気に入りをいっぱい身につけて。そうるにかわいいって言われたい。
広くてくつろげる部屋。体を柔らかく包む大きなベッド。 落ち着ける空間をゲットして。そうると一緒にまどろみたい。
ダイビングのライセンス。大型バイクの免許。 資格なんかも取っちゃって。そうるといっぱい遊びたい。
手に入れられそうなものから。ちょっと難しそうなものまで。 欲張って挙げてみたら。ほんまにキリがないんやけど。 そのすべてがやっぱりそうるに繋がるなぁって思ったら。 あたしらしくて。ちょっと笑えてきた。
そんなあたしがほんまに1番欲しいものを考えてみたら。 それはやっぱりそうるに関係するものな気がして。 なんやろう。なんやろうって。ひとり考えて突き詰めてみたら。 ものすごくシンプルなところにたどり着いた。
あたしが1番欲しいものは。そうるとの信頼関係。 何があっても絶対に切れることのない強い絆。これやと思う。
お互いが大切なことなんて。もう分かりきってる。 失えない存在やってことも。もう当たり前のこと。 それでも。ちょっとしたことですぐに不安になるし。 疑うし。イラつくし。簡単に関係がおかしくなる。
あたしがまだまだ精神的に未熟なんかもしれんけど。 それにしたって。こんなに大切で愛しい人のことを。 ある瞬間には本気でむかつき。殴り飛ばしたい衝動にかられ。 疑ったり。顔色を見たり。そーゆうのってしんどい。
なんかもっと。もっと自然に。 そうるのあるがままを信じられるようでありたい。 疑心を持たない子どものように。透明なままで。 まっすぐそうるに向かって笑っていたい。
ねぇそうる。長く付き合えば付き合うほどに。 2人の間にはいろんなことが起こるから。透明になるのは難しいね。 あんたとあたしの間にあるのは。例えようのない深い色で。 深みこそあるけど。透き通った感じからはほど遠い気がする。
あたしは過去を否定するわけじゃない。 だから別に。こーゆう深い色が悪いって言うわけじゃない。 でもいろんな経験から。あたしは少しかしこくなってしまった。 つまづいたり傷ついたりしてきたから。そうなる前に。 考えるとか。予想するとか。そーゆう方法を得た。
それが悪い方向に向きすぎると。疑うってことになる。 痛みを最小限にするため。予防策としての心構えを抱こうとして。 物事を多方面から見て。複雑に複雑に考えてしまうことになる。 そんなあげく。透明な心で見れば愛情表現であるような笑顔や言葉さえ。 ときに皮肉に思えたりして。あたしをむかつかせたりもする。
素直じゃないかもしれんけど。これがそうるとの数年で得てしまった手立て。
そーゆうの。忘れてみたいな。 ある意味でね。バカになりたい。 なんかね。最近ちょっとそう思う。 難しいことをいっぱい考えて。 あーでもないこーでもないって悩む前に。
ねぇそうる。ただ無条件に。あんたのことを信じたい。 ねぇそうる。ただ無防備に。あんたと向き合っていたい。
そうできるだけの信頼関係を。あたしは手に入れてみたいんだ。 ↑不可能に近いことやけどね。そうなれたら違う世界が見える気がする。 |