最近のあたしは。やたら人間関係のことばっかり考えてる気がする。 もともと考え始めたら止まらん性格やし。まぁしょーがない(苦笑)。
世の中にはほんまにいろんな人がおる。 いろんな人生を歩んで。いろんな価値観を得て。 人間みんなその人なりの「色」を持ってるんやと思う。
時に。あたしの人生からは想像もできんような色を持った人もいる。 逆にあたしの色だって。他の人からは理解できん色なんかもしれん。
個性の強い人もいるし。人に合わせられる人もいるから。 鮮やかでキツイ純色の人も。ぼんやり柔らかい淡色の人もいる。 関わるうちに混ざり合って。いい色調を作れる場合もあれば。 衝突しすぎて汚い色になってしまうこともあると思う。
だから。人間話せばみんな分かり合えるなんてのは。絶対嘘やと思う。 悲観的になってるわけじゃないけど。でもそうやと思う。 そうやって割り切って周りと付き合っていくことが。 もしかしたら大人になるってことなんかもしれんと最近思うようになった。
実はこの話を。昨日そうるとちょっとした。
仕事の後。久しぶりに外で2人で会う約束をして。 ごはんを食べて。ご機嫌でワインを飲みながら。 デザートのアイスが来るまでの時間に。ちょっとぼやいた。
色のたとえを使ったときに。そうるは妙に聞き入ってくれてた。 グラスを傾けながら。その液面とあたしの顔を交互に見つつ。 ふんふんと相槌を打って聞いてくれてた。
「なんかあんたらしい考え方やな。そーゆうの。」 「そうかな。あたしらしいってどーゆうのよ。」 「うまく言えんけど。優等生っぽい解答なところ?」 「・・・なんよそれ。褒めてんの貶してんの?(苦笑)」
皮肉にも聞こえる言い方に。ちょっと反抗して聞き返したら。 そうるは。余裕たっぷりの表情で言ってくれた。
「別にどっちでもないけど。変わってへんなーと思って。」 「そうかな。あたしずっとこんなんやった?」 「てゆーかすべてを受け入れようとするあたりがね。あんたらしすぎる。」 「いやそれが無理って気づき始めたとこやと思うねんけどな。」
言い返したあたしに。そうるは「遅いねん。」って笑ってから続けた。
周りの人すべてとうまくやっていこうなんて不可能やし。 そんな考え方で生きていこうとしたら。きっといつか息が詰まる。 どんな人でも自分になんらかの影響を与えてくれると思うのはええけど。 だからって。すべての人を受け入れようと手を広げすぎる必要はない。 聞き入れることと聞き流すことのバランスをうまくとれれば。 あんたはもっとラクに生きていけるような気がするけどな。
さらさらっと言った後で。難しい顔してるあたしを覗き込んで。 そうるは。「まぁがんばりーな。」って頭をポンポン叩いてくれた。
あたしがどれだけ感心させられたかなんて全く知らずに(笑)。
ねぇそうる。やっぱりあんたはすごいね。 いつもながらの適格な助言に。あたしはまたやられたって思ったよ。 なんだってこの人はいつも。物事をうまいこと言えるんやろう。 縺れまくったあたしの考え方を。するすると解いてくれるんやろう。
もう何度思ったか分からん言葉を。また思ってた。 あぁあんたにはかなわんなぁって。また自然と思ってた。 やわらかい尊敬の気持ち。そしてあったかい感謝の気持ち。 2つがまたじんわり溢れ出して。あたしを満たしてくれた。
聞き入れることと聞き流すことのバランス、かぁ。 それはほんま今のあたしに1番必要なことなんかもしれんね。 人の言うことに左右されやすいあたしとしては。 褒められれば浮かれすぎるし。怒られれば落ち込みまくる。 たぶんそんなふうに波が激しすぎるのって。私生活ではいいにせよ。 仕事面ではちょっとよくないことなんかもしれんから。
自分がちゃんとやってるかぎりは。気にせんくてもいい。 言いたい人には言わせておけばいい。何を言われても知らんぷり。 そのかわり自分が間違ったときは。しっかり反省しよう。 でも反省したことなら。それ以上悩んだり引きずったりするのはやめよう。
まぁ当たり前のことやけどね。これが1番難しいことなんやけどね。 でも改めて掲げることで。自分のスタンスを見つけられた気もする。
ありがとね。そうる。あたしはあたしらしくがんばってみるよ。 ↑だってあたしの周りには。すばらしい人もいっぱいいるから。 |