あたしは嘘つきかもしれん。
昨日あんなことを書いておきながら。 そうるなんてどうでもいいと書いておきながら。 今日は。もうそうるが恋しくてたまらんかった。 会いたくて会いたくて。死にそうやった。
でも。今あたしがそうるを求めてるのは。 目の前にあるしんどいことから逃げたいがため。 寂しいから。しんどいから。助けてほしいがため。 たぶんそうるに言わせると。これは愛じゃないんやと思う。
あたしは。愛がなんだか知らない。 もうそんなもの。どうでもいい。 会いたい気持ちに理由なんて。 恋しい気持ちに説明なんて。 そんなもの必要ないやん。 というより。用意なんて出来んやん。
伝えきれん思いなら。いつだってこの胸に溢れてるのに。
いろんなことがうまくいかんくて。 限界級にしんどくなって。そうるに甘えたくて。迷った。 ここでそうるを求めたら。ガタガタになると思ったけど。 もういいやと思ってメールした。 どうでもいい話をしつつ。愚痴った。
そうるはあっさり見抜いたと思う。 助けてほしいあたしの気持ち。 そして。例によって依存的なあたしの心。 それでもちゃんと返事をくれたし。相手してくれた。 優しいそうると。情けないあたしのやり取り。
「がんばれよ。・・・ってうちもやけど。」 「でもしんどいー。いっぱいいっぱい。」 「もうちょいやん。まぁ何でも卒業できるって。」 「そりゃそうやけど。微妙なプライドがさ・・・。」 「ほながんばれよ。終われば遊べるやろ。」 「でも終わったら国試の勉強せなあかんもん・・・。」
・・・最低。書いてたら自分でも分かる。 何を言われても。あたしは「でも」「でも」の繰り返し。 結局。自分がしんどい気持ちを分かってほしいだけ。 ただ優しい言葉をいっぱいかけてほしいだけ。 悲劇のヒロインじゃないけど。でもそんな感じやと思う。
自分だけがしんどいわけじゃないのに。そうるだって大変やのに。 「あたしが」「あたしが」って感じやし。ほんまに醜い。
そんなあたしを戒めるように。そうるはひと言送ってきた。
「ふんばれよ!弱音ばっかり吐くな!」
携帯の画面を見て。目の覚める思いがした。 気持ちがぐちゃぐちゃになって。涙がボタボタ落ちた。 フローリングの床に。ちっちゃな水たまりができた。
キツい口調やったけど。怖かったんじゃない。 怒られたからって。悲しかったんじゃない。 あたしは。そうるが怒ってくれたのが嬉しかった。 しんどいよなーがんばれよーって。優しいことだけ言うんじゃなくて。 根元から腐りかけてるあたしを。正してくれたのが嬉しかった。
そうやった。そうるはこーゆう人やった。 いつだって。あたしを導いてくれる人やった。 導くにしても。手を引いて一緒に歩いてくれるわけじゃなくて。 後ろから背中を叩いて。踏み出す方向を教えてくれるような。 ここで見てるから行って来いって言うような。そんな人やった。
あぁ。忘れてた。こんな大事なことを忘れてた。あたし。
ねぇそうる。あたしはこんな弱っちくて。 簡単にラクな方に流されそうになるし。 投げやりになるし。そのくせ言い訳ばっかりするし。 ほんましょーがないところがいっぱいあるけど。 そんなあたしでも。腐りきらずに生きていけるのは。 あんたがいてくれるからかもしれんと思う。
あんたは。あたしを正そうなんて大げさなことは考えてなくて。 グチグチ言いまくるあたしに半分キレて言ったことなんかもしれん。 それでも。そんなふうに言ってくれる人ってなかなかおらへんやん。
曖昧に濁す言葉だらけの世の中で。ダメなことはダメなんやって。 自分にはっきり言ってくれる人は。ほんまに大切にせなあかんと思うから。 親であれ友達であれ。ほんまに貴重な存在やと思うから。
そんなあたしにとって貴重な人が。そうる。あんたでよかった。 あたしにちゃんと向き合ってくれる人が。大好きなあんたでよかった。
そうる。あんたがいてくれてよかった。ありがとう。
↑あのそうるがそんなことやってるとは。体・・・大丈夫やろうか。 |