***☆For My Dearest☆***



***☆For My Dearest☆***

男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

MAIL

HOME

BBS
BACK INDEX NEXT

2003年11月15日(土)愛に溺れ死ぬ。

この休みで。あたしは久しぶりにそうると過ごせた。
特別に何かをしたわけじゃないけど。ほんまに幸せやった。

名前を呼ぶと。「ん?」って答えてくれる。
肩を叩くと。「何?」って感じで振り返ってくる。
当たり前のこと。そんなのは当たり前のことなんやけど。
でも。そうやって名前を呼べたり。肩を叩けたりする存在が。
すぐそばにおることが。言いようのない安心感を与えてくれた。

ただそうるの顔を見られることが。そうるの声を聞けることが。
そしてそうるに触れられることが。あたしをどこまでも満たすってこと。
もう分かりきってることやけど。あたしはまた実感した。


金曜の昼過ぎに。そうるはあたしの家にバイクでやってきた。
免停をくらったそうるやけど。実際乗ったらあかん期間は来年からで。
ほんまに久しぶりに。あたしを乗せて高速を飛ばしてくれた。

事故以来。ちょこちょこあたしを乗せてくれることはあったけど。
ちゃんと長い距離を走ってくれたのは。たぶん初めてやった。
なんとなくやけど。そうるはドキドキしてたんやと思う。
でも。そーゆうのをあたしに伝染させんように。ほんまに気遣ってくれた。
「怖くない?」とか。「もうちょっと飛ばしても大丈夫?」とか。
ありえへんぐらいに優しくて。こっちが照れてまうぐらいやった。

なんか。あたしってほんまにわがままやなって思う。
冷たくされると。もうちょっと優しくされたいなぁと思うし。
優しくされると。慣れてないせいで困ってまうし。
そうるにすれば。じゃあどうしろっちゅーねんって話(苦笑)。

でも。どんなふうにされたとしても。あたしは幸せ。
そのときそのときで。むかついたり悲しかったりしても。
たぶんそうると関わっていられるだけで。あたしの根底は幸せ。

走ったのはいつものコースで。休憩も入れて1時間ぐらいやった。
あたしに馴染んだ感覚は。ひとつひとつ起こされていった。
体に伝わるエンジンの振動。抱き締める背中の体温。
両サイドを過ぎていく冷たい風。見覚えのある夕暮れの景色。
全部あたしには。愛しくてたまらんものばっかりやった。
忘れかけてた大切なものを。取り戻せたような気がした。


家に戻ったのは7時過ぎやったかな。
走れただけで胸いっぱいなあたしやったけど。
おなかはしっかりすいてて。ちょっと鳴ってた(笑)。

「えーっと。何が食べたい?」
「何でもええで。むしろ食うより飲みたい(笑)。」
「ほんじゃー昨日の残り物も食べてもらうで。」
「おー残り物大歓迎。」

そんなわけで。メニューはシチューとポテトサラダ。
あとはチキンを適当に味つけして焼いたもの。(←なんやそれ。)
レンジでチンするのと。フライパンで焼くだけで。ほんまに簡単やった。

そうるは。あたしの作るものは何でも食べてくれるけど。
あっためただけの残り物でも。ほんまにいい食べっぷりやった。
空っぽになったお皿と。満足そうなそうるの顔。
両方を見比べて。あたしはやっぱり幸せな気持ちになった。


お酒を一緒に飲むのは。ほんまに久しぶりで。
もうその雰囲気だけで。あたしは酔いそうやった。
やばいなぁと思った。これは絶対におかしくなるとも思った。
でも。おかしくなってそうるに甘えたいとも思った。

そうるが飲むのは。いつも通りで焼酎のお湯割り。
あたしは。最近気に入ってるライチのお酒。
けっこうハイペースで飲んで。いい気持ちになった。
ほどよく回ってくる酔いが。あたしをふわふわさせた。

そうるに絡みついてみた。キスをねだってみた。
頬やら首筋やらに唇を這わせて。そうるの匂いを嗅いだ。
たまにはあたしから。誘うのもありかなと思った。
そしたらそうるは。最高にいやらしく笑って。
「・・・挑発してんの?」って言って。ちょっと目を細めた。

ゾクゾクした。鳥肌が立った。
色気を発したそうるの瞳は。あたしを一発で狂わせる。
首の横に手をやって。親指であたしの顎を上げる。
いつものそうるのやり方やのに。唇が重なった瞬間。
クラクラした。気絶しそうやった。


久しぶりに触れて。触れられて。泣きそうになった。
肌と肌が重なって。互いのぬくもりを伝え合う。
その行為が。世界で1番尊いものに思えた。

そうるの表情。そうるの吐息。そうるの体温。
目から。耳から。肌から。感じ取れるそうるの存在。
そのすべてで。あたしはやばいくらい満たされた。

あたしに与えられる快楽は。もちろんあたしを満たす。
唇。舌。指。あたしをなぞるものは全部。あたしを潤す。
でも。なんかうまく言えんけど。それだけじゃなくて。
そうるを見て。そうるを聞いて。そうるに触れて。感じた。
あたしとそうなってるのがそうるやから。感じた。

ちょっと夢中で。浸ってるような瞳。
しっとり濡れて。艶っぽい息遣い。
熱く火照る体と。冷たく意地悪な指先。
与えられる刺激より。そうるが発する刺激の方が。
あたしをずっとずっと幸せにするような気がした。
同じ幸せを感じてる事実に。泣きたくなった。

ちょっとだけ涙が零れて。そうるを驚かせた。
「・・・なんで泣くねん。」って言われて。
「・・・好きやから。」って答えたら。
そうるは。すごい切ない笑みを浮かべた。
嬉しそうにも悲しそうにも見えた。

あんまりキレイで。胸が苦しくなって。しがみついた。
自分の中から溢れ出す「好き」で。溺れそうやった。


ねぇそうる。久しぶりにいろんなことができて。
あたしはね。ほんまにほんまに幸せやった。
これでまたしばらく。生きていけるとさえ思えた。

あんたの後ろに乗って走ることも。
あんたの隣で飲んで酔うことも。
あんたの腕の中で眠ることも。
全部全部。あたしの専売特許。
独占欲全開のあたしは。そう思ってた。

覚えてた。でもしばらく忘れてた。
愛しすぎた。だから恋しかった。
欲しくて欲しくてたまらんかった。
そして。久しぶりに手に入れることができた。

失ってなかった。まだそばにあった。
嬉しすぎた。だから泣けてきた。
大切すぎて。絶対に手放せんと思って。
痛くて痛くて。苦しくて苦しくて。泣けてきた。

ねぇそうる。愛しいって思う感情は。なんでこんなに痛いんやろうね。
あんたを愛して。あたしは痛いことばっかりみたい。
大好きやと思うときも。大キライやと思うときも。
あたしの胸は。カタチは違えど。いつだって痛む。

締め付けられた胸は。どうしようもなくなって。
その中にある無限の愛を。溢れ出させる。
そしてその愛に溺れて。あたしは死にそうになる。
いつだってそう。好きでも嫌いでも。苦しくてたまらん。

ねぇそうる。あんたにも。こんな思いを抱える夜があるんやろうか。






Myエンピツに追加♪

↑その真逆やっちゅーの。だって秋なんやもん(涙)。





MAIL

HOME

BBS
BACK INDEX NEXT



↑よかったらぽちっと押してください☆

♪Myエンピツに追加♪


written by さあや

Design by shie*Delicate Erotic

thanks for HTML→HP WAZA !
thanks for Material→NOION
thanks for MIDI→HAPPYDAY