***☆For My Dearest☆***



***☆For My Dearest☆***

男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

MAIL

HOME

BBS
BACK INDEX NEXT

2003年09月22日(月)君の笑顔のために。

2日まとめてアップしてます。まだの方はこちらからどうぞ。

-------------------------------------------------------------

買い物して歩き回ること2時間。
休憩しに入ったカフェで。あたしはそうるに切り出した。

「なぁー。久しぶりにプーさん見に行きたい。」
「あーええよ。そういや長いこと行ってへんな。」
「うん。そんでな。あんたにお願いがあるねん。」
「・・・なに?」
「プーさん買って。」
「・・・へ?」
「前から欲しかったのがあるねん。」
「・・・なんでまた急に(笑)。」

そうるは。ちょっとおかしそうに笑ったから。
あたしも同じように笑いながら言った。

「んー。それでとりあえずは許すから。」
「・・・・・・。」

そうるはせっかく笑ったのに。またちょっとこわばった顔になった。
あたしは。努めて明るい口調で話を続けた。


なんかな。まだ思うことはいろいろあるし。
あんたに対して。むかつきまくってる気持ちもあるねん。
でもな。そんな気持ちでいっぱいになって一緒におりたくない。
せっかく一緒におれるなら。楽しい気持ちでおりたい。

たぶんあんたにしたって。思うことはいろいろあるんやと思うし。
あたしに対して。悪いって思ってる感じなのも伝わってくる。
でもな。そんな申し訳なさそうにされてても。あたしだって困る。
だってあんたにそんな顔をさせたいわけじゃないんやし。

だからとりあえず。プーさんでチャラにしよう。
あたしも掘り返してグチグチ言わへんようにする。
だからあんたも。そんな顔ばっかりせんといて。


100歩譲った。がんばって笑った。
ほんまは苦しかった。涙もちょっと出そうやった。
でもそんな許せへん気持ちを。どうにか押し込めた。
だって。あたしはそうるがほんまに好きなんやし。
2人で心から笑って一緒におりたいし。

プーさんなんて。正直どうでもよかった。
でも。それが精算のひとつのきっかけになるならいいと思った。
あたしはもう怒ってないで。もう平気やで。もう忘れたで。
プーさん買ってくれてありがとう。嬉しいわー。ラッキーやわー。
そんなふうにあたしが思ってるって。そうるに思わせるのが第一やった。
そうでもしなきゃ。そうるは笑ってくれんと思ったから。
そのために1番そうるに効きそうなのが。プーさんやっただけ。

素直じゃないと思う。ずるいとも思う。でもそれがあたしが考えた最良策やった。

そうるは。うつむいてしばらく黙ってたけど。
「分かった。あんたがそう言うんやったらそれでいい。」
ひと言それだけ言って。ちょっとだけ笑った。

多くを語らへんあたりが。やっぱりそうるやと思った。
たぶん。そうるはあたしの考えを全部見抜いてる気がした。
そんなに単純に引っかかってくれるようなヤツじゃない。
静かなその瞳の奥で。いつだってあたしのことはお見通し。
そしてそんなそうるに。あたしは惚れてるんや。

あかん。やっぱり愛しい。そう思った。


そこから2人で。プーさんを買いに行った。
そこで見つけた大きなぬいぐるみたちが気に入って。
あたしが途端にはしゃぎだすのを。そうるは笑って見てた。
プーさん。ピグレット。ティガー。イーヨー。
4つを並べて。あたしは腕組みしてみせる。
そして。そうるの顔と見比べて。ふざけながら言ってみる。

「あーやばいなー。全部欲しくなってきたなー。」
「いや待って・・・さすがに全部は無理・・・(涙)。」
「でも決めれんもん。じゃああたし2つ買うから。あんた2つ買って。」
「ええけど・・・こんなん4つもあっても場所とるだけやん。」
「ええのー。4匹揃ってるのがかわいいんやから。」
「ほんま好きやなー。あんた(苦笑)。」

あぁ。ようやくそうるが笑ってくれた。
あたしを見てちょっと呆れる。いつものあの顔。
そんなそうるを見て。あたしはまた嬉しくなって。
「わーい☆」って。ぬいぐるみを4つ抱えておおげさに喜んだ。
「・・・子どもみたいやし。」って言って。そうるはまた笑った。

あぁ。やっぱりこれがいい。こーゆうのがいい。こうやって一緒にいたい。


ねぇそうる。思い返せばいつだって簡単なことやった。
あたしが幸せになるためには。あんたの笑顔が必要で。
あんたの笑顔を得るためには。あたしが心から笑えばいいんやった。

辛いことを辛いと受け止めるのは当たり前。
むしろ受け止めるのさえ。最初はしんどいことやもん。
でも。その辛さをどうにかして。強さに変えていけたら。
零した涙の数だけ。笑顔を咲かせることが出来たら。
それでこそきっと勝負師ってもの。あたしはそう思う。

ねぇそうる。あたしはまたひとつ強くなれた気がする。
心にひとつ傷を負って。苦しんで。苦しんで。
もう一生あんたを許せんかもしれんって思った。怖かった。
実際許せんとも思うけど。許せるかどうか分からんけど。
でも。がんばって許したいと思える。これって強さとちゃうかな。

だって。あんたには笑ってほしいから。
あんたと一緒に。笑っていたいから。

人には見えんところやろうし。自己満足の域やけど。
あたしはちゃんと。あたしが認められる強さを手に入れた。
時間はかかったけど。まだ完全じゃないけど。ちょっと大人になれた。
これもまたひとつ。あたしの成長の証。それでいいと思う。

そうる。いろいろあったけど。また仲良くしようね。





☆押したら変わる投票ボタンです☆

↑まぁそれも。いつか笑える思い出になるといい。

*お知らせ*
BBSにレスつけました。遅くなっちゃってほんまごめんちゃいです(涙)。





MAIL

HOME

BBS
BACK INDEX NEXT



↑よかったらぽちっと押してください☆

♪Myエンピツに追加♪


written by さあや

Design by shie*Delicate Erotic

thanks for HTML→HP WAZA !
thanks for Material→NOION
thanks for MIDI→HAPPYDAY