***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年08月28日(木)キスを止めないで。

前日の日記の続きです。まだの方はこちらからどうぞ。

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そうると過ごしてると。あたしの中では時間が止まってしまう。
そうるを感じることに。感覚のすべてを使ってしまうから。
時間が流れていくことにまで。神経が回らんくなってまう。

あたしが感じるそうる。あたしだけが感じるそうる。
例えばそれは。ちょっとした表情の変化。
あたしの言葉にうなづくとき。眉が上がる。
あたしの言葉がおかしいとき。口元だけで笑う。
どうでもいい人なら。まず見逃すそうるの表情。
そのひとつひとつに。あたしはいちいち喜んでる。
あ。今の顔好きやな。あ。今の顔かっちょいいな。
そんなふうに心に響くもんやから。感じずにはおられへん。

ただそこにおるだけで。ちょっと表情を変えるだけで。
こんなにもあたしを感じさせるそうるやから。
唇を重ねたり。抱き合ったり。くっつきあう時間になると。
あたしをどれだけ幸せにするかなんて。言葉でなんか表せへん。

この世の幸せすべてを独占したような。
もう他には何もいらんと本気で思えるような。
そんな至福の時間。それがそうるとあたしの戯れ。


そうると一緒に寝るのは。めちゃめちゃ久しぶりやった。
だから。ちょっとありえへんぐらいに緊張した。
ただ並んで眠るだけじゃない。そうなることは分かってたから。
嬉しくてしょーがないのに。なぜかちょっと怖い感情もあった。

幸せやと怖いって感じるのは。なんでなんやろう。
それはまるで。儚くて美しいものを見ると涙が出るような。
どうしようもなく切なくなるような。そんな感覚に似てる気もする。

時計は1時前。そろそろ寝るかーって時間になっても。
どうにもあたしは動けんくて。ずっとテレビを見てた。
あんなに甘えたいと思ってたくせに。ほんまは甘えたいのに。
まるで甘え方を忘れたかのように。あたしは固まってた。

そうるもそうるで。いつもみたいに強引に来るかと思えば。
なんか何もする気配がなくて。普通にテレビを見てた。
会話もなくて。やたらにぎやかなバラエティの音声だけが響いてた。
お互いがお互いの出方を見てるような時間やった。


そのうちに。そうるがあたしの背後に回って。ゆっくり抱き締めてきた。
その体にふんわりと包まれて。背中があったかくなった。
ちょっとだけ横を向いて。「・・・ん?」って聞いたら。
「久しぶりやな。」って言われて。首筋に口づけられた。

「・・・なんもせんかと思った。」
「なんでやねん。するって。したいし。」
「・・・・・・あぁそう(苦笑)。」

普通に答えてみたけど。たぶんあたしは耳まで真っ赤やったと思う。
そうるはやっぱり。どこまでもストレートで嘘がない。
だからあたしをこんなにも。強く深く痺れさせるんやろうと思う。

「久しぶりやし。してほしいこと言うてみ。」
「・・・なんやのそれ。」
「うち今日はあんたのしてほしいことしてあげる。」
「・・・そんなん言うことちゃうし(苦笑)。」
「ええから言うて。聞きたいねん。」

抱き合いながら。ゆっくりベッドに横になって。交わす甘い言葉たち。
あたしをからかう楽しそうなそうると。そうるにかわかわれて幸せなあたし。
これが永遠になればええのにと思えるような。夢のような時間。
甘美な誘惑。いいや。溺れてしまおう。そう思ってそうるの耳に囁く。

「じゃあね・・・いっぱいキスして。」

言った後で。込み上げる恥ずかしさに赤面するあたし。
そんなあたしを見て。にやっと笑ってうなづくそうる。
言わせてやったぞって言いたそうな。ちょっと得意げな笑い。
それは。ほっぺたを思いっきりつねりたいくらいの憎たらしい笑いやけど。
でも。なんか幸せそうな笑いで。嬉しそうな笑いやった。
またくすぐったくなったあたしは。そうるに聞き返した。

「じゃあさ。あんたは何してほしい?」
「え。なんかしてくれるんかいな?(笑)」
「・・・んー。できる範囲なら(苦笑)。」
「あんたにどんなことができるんかなー。」
「・・・うー。じゃあいい(涙)。」

あぁ。言うんじゃなかったなぁ。乗せられたなぁ。
そう思ってちょっと悔しくなってるあたしに。
そうるは。あたしがしたのと同じように囁いてくれた。

「じゃあな・・・いっぱい声聞かせて。」

・・・ありえへん。殺し文句や。ほんまありえへん。
あたしはそうるがしたように。にやっと笑うことなんか出来んかった。
妙に冴えた頭で。そうるはあたしの声が聞きたいんか・・・とか思ったら。
嬉しいのと恥ずかしいのとで。もうわけが分からんくなってもた。
すごいことを言う人を好きになったもんやって。一瞬のうちに思った。

そうるは。ちょっとあたしの顔を見ると。あたしのYesもNoも聞かずに。
あたしが望んだのと同じくらいの。それ以上のキスを降らせてくれた。
そしてそれから。あたしをいっぱいいっぱい幸せにしてくれた。


ねぇそうる。久しぶりやったからあんたも照れてたんかな。
それとも。あたしをリラックスさせようとしてくれたんかな。
戯れの前に。やたらいっぱいしゃべってくれたあんたは。
なんかいつもと違って変な感じやったけど。でも優しくて嬉しかった。

言葉にして書くと。あほみたいで照れるし。
ほんまになんちゅーこっぱずかしいやり取りやろうって思うけど。
それでも。不自然におしゃべりなあんたはかわいかった。
そしてその後。あたしを幸せにしてくれたあんたはかっちょよかった。
あたしが本気でそう思うんやから。それでいいような気もする。

ねぇそうる。しばらく体を重ねてへんかったから。
あんたとそうなったら。あたし自分がどうかなりそうな気がしてた。
だってあんたとの戯れは。ほんまに刹那な快楽で。
いつだっておかしくなるギリギリのラインを漂ってるから。
久しぶりにあんたの肌を感じて。あんたの熱に溺れたら。
あまりにも幸せすぎて。自分が壊れるんちゃうかなって思ってた。

でも。あんたは優しくて。あたしを壊さんように抱いてくれた。
うまく言えんけど。ほんまに大切に抱いてくれた。
キスひとつにも。めちゃめちゃ愛を感じた。
柔らかく触れる指先からも。愛が溢れてた。やばかった。

怖かったくせに。あたしはずっと思ってた。
あんたの唇が。優しくあたしに触れるたびに。
それが離れるのが惜しくて。ずっと口づけててほしくて。
止めんといて。お願い。止めんといて。
そんなふうに。繰り返し繰り返し思ってた。
そんなあたしを見抜いてたんやろうね。
あんたはほんまにいっぱいキスをくれた。
愛されてるなぁって思って。心の底から思えて。涙が出た。

ありがとう。そうる。あたしほんまに幸せやわ。





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