予想してた通り。ちゃんと日記を書く時間がない。 時間がないのもあるし。なんかあんまり書く気になれへんのもある。
書きたいことはいっぱいあるし。残したい思いも山のようにあるのに。 そのひとつひとつを適当にしたくないし。大切に綴っていきたいから。 こうもやらなあかんことが多いと。なかなか書き出せんくなる。
そうるとのことで。日々感じることはいっぱいある。 何気ないメールとか。ちょっとした電話とか。 思い出した過去のこととか。思い描く未来のこととか。 あたしの心をあったかくするものは。無限にどんどん生まれてくる。 でも。そのひとつひとつを大切にしたくて。むしろ大切にしたいと思いすぎて。 さらさらっと文章にすることができん。なんかそんな感じ。
じっくりゆっくり考えて。にやけまくって。幸せに浸って。 そうるのことだけを思って言葉を紡ぐ時間は。今のあたしにはない。 やろうと思えばやれるんかもしれん。でもそれだけの心の余裕がない。
でもとりあえず。会った日のことぐらいは残したいし。書いてみよっかな。
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土曜の朝。あたしはそうるの電話で目覚めた。
「おはよーさん。今日の練習試合どこでやるか教えて。」 「・・・おはよーさん。てゆーかあたし今起きたし。やばい。」 「うちもさっき起きた。でも飛ばせば30分。なんとかなるやろ。」 「またそんなこと言って・・・。あかんで。飛ばすとか。」 「大丈夫。周りに合わせた飛ばし方やからさ。」 「・・・もー。なんにせよ気をつけてな。」 「おう。まぁ昨日ガソリン入れたしガス欠にはならんわ(笑)。」
この前。道の真ん中でガス欠した(笑)あたしに対するイヤミ。 そうるが言うと。悔しいけど嬉しくてしょーがなくなる。 朝っぱらからくすぐったい感覚。胸の内側からくすぐられる感覚。 これこれ。あたしはこれが好き。そしてこれにめっぽう弱い。
飛ばせば30分って言ったくせに。そうるはなかなか現れんかった。 「ありえへん。重役出勤か。あいつ。」って呆れるまひろの横で。 「ほんまや。試合の日に限って遅刻とか。」ってあたしも言ってみせる。 でもほんまは。何かあったんとちゃうかなーって心配やった。 だから。遅れて走ってきたそうるを見つけたときは。ちょっとホッとした。
「ごめんなさい!道混みすぎでした!」いきなり平謝りのそうる。 まだグランド整備とかをしてて。練習が始まってるわけじゃなかったけど。 上回生やからってそーゆうのをサボるのは。そうるの1番嫌いなこと。 「ほんまごめん!今から率先して動きます!」とか言って。 超特急で着替えると。整備用具を掴んで走って行った。 そんなマジメな背中に。あたしはやっぱりやられた。
試合自体は。この日は楽勝やった。 そうるはいつもと違うポジションを任されて。 「よっしゃ。今日は点を取りに行くでー。」って笑ってた。 そして宣言通り。しっかりシュートも決めてくれた。かっちょよかった。
相手チームは。そうるをキーマン(得点力のある上手い人)やと判断してて。 きつめにマークしてたみたいやけど。そうるには全く問題なかったみたい。 「ほぉー。うちキーマンやったんや。でも今日はやりやすかったで。」 そんなことを涼しい顔で言ったりして。ありえへんかっちょよさやった。
この日あたしが1番嬉しかったのは。久々にそうると原チャに乗ったこと。 いつもは。あたしがそうるのバイクに乗せてもらうけど。 練習のとき。グランドからトイレまではちょっと遠いから。 そうるはたいてい。あたしの原チャに乗って移動してる。
今日は。たまたまトイレタイムが一緒になって(笑)。 あたしが運転して。そうるが後ろに乗ったんやけど。 バイク乗り回してるそうるは。いつも原チャをバカにしまくりなんよね(涙)。
「もー。相変わらずおっそいなー。いけてないなー。」 「うっさいなー。当たり前やろ。バイクとはちゃうねん。」 「そうやけど。この加速力のなさはありえへん。」 「・・・だーまれ。そんなん言うなら突き落とすで(笑)。」 「いやいや。てかちょっと貸してみー。」
そう言うとそうるは。あたしの後ろから手を伸ばして。 あたしの手の上からハンドルを掴むと。ギュイーンと回して加速させた。
そうるのもう片方の手は。あたしの腰にしっかり巻かれてるし。 あたしは。いきなりの加速で。後ろのそうるにもたれる形になるし。 なんてゆーか。軽く抱かれてる状態。完全にバカップル走行(笑)。
彼女を前に乗せて。彼氏が後ろから運転してるヤツ。 あれって傍から見ると。うっとおしいなーとか思ってたけど。 自分がやってみると。こんな幸せなもんかーと思ったりして(笑)。
「あかんわ。こんなに回してるのに。遅すぎる。」 「しょーがないやろ。最高60キロやで。」 「でもこれだけ回すとさぁ・・・バイクやとさぁ・・・」 「だからこれはバイクちゃうの!」
子どもみたいに。バイクバイクって連発するそうる。 そんなそうるに。うるさいなーって言いまくるあたし。 会話はちっとも甘くなかったけど。これがあたしたち。 結局はいつまでたっても。どんなに時間を重ねていっても。 こんな感じでそうるとじゃれるのが。あたしには1番幸せなんかもしれん。
なんか今さらやけど。そんなふうに思えた時間やった。
ねぇそうる。あんたと一緒にいるとさ。 なんでもないことが。こんなにも幸せになるねん。 どうでもいい会話も。ひとつひとつほんまに大切にしたくなるねん。
そんなんやから。あたしはあんたと一緒にいると。 過ごした時間も。交わした言葉も。全部全部。 どんどん大切になって。どうしても忘れたくなくて。 気づくと。記憶のすべてがあんたのことになってまうんとちゃうかなとか。 そんなふうに思えることもあるくらいやねんで。ほんまに。
「何言ってんねん。」って笑うかもしれんけど。いや笑うやろうけど。 それぐらい好きなんやもん。それぐらいかけがえないんやもん。 ほんまに今さらやけど。しつこいってくらい言ってるけど。 もう自分でも呆れるくらいに。笑ってまうくらいに。 そうる。あたしはあんたが好きやねんもん。
すごいな。そうる。あんたほんまに愛されすぎやで。自覚してる?(笑) ↑ずるい。ほんまに。そーゆう余裕なとこが憎たらしい(涙)。
*ひとりごと* 冒頭を書いてるときは。もう書けん気分やったけど。 書き始めると。やっぱりいつも通りに書けた。 しんどくても。そうるを大切に思えてる自分でよかった。 |