しんどくなると。そうるの救いが欲しくなる。 そんな自分は情けないと思いつつ。気づくと甘えてる。
昨日の夜。あたしはナイターから帰って。吐いてもた。 体調が悪くなると。あたしはけっこうすぐに吐いてまうけど。 ごはんも食べてないのに。なんで吐くんか分からんくて。 なんとなく怖くなって。結局そうるにメールしてもた。
「○○○ー(←そうる)。たすけてー。」
そんなメールを。無意識のうちに作ってた。 こんなこと言われて。そうるだって反応に困るはず。 分かってるのにあたしは。醜い心でちょっと思ってた。 困らせてやれ。手のかかるお荷物になってやれ。 そうるが。あたしのことを考えてくれるならそれでいい。
・・・最低。そう思う。 こんなずるい考え方は好きじゃない。 もっと前向きに。そうるの心を掴みたいのに。 そうる好みの。思いっきりかわいい女になって。 目が離せんような魅力を身につけて。 あたしのことを考えずにはおれんようにしてやりたいのに。 心配かけまくったり。無理やり縛ったり。そーゆうのはイヤやのに。
気づくと。あたしは送信ボタンを押してた。
お風呂かもしれんし。もう寝たかもしれんし。 返事がこんくても気にすることじゃない。大丈夫。 送った途端に不安になって。自分に言い聞かせる。
たぶんこーゆう甘えは。そうるの1番嫌いなことやと思った。 なんで嫌われそうなことをわざわざやるんやろうって思った。 そんなことをしてまで。そうるに気にかけてほしいとか。 どうかしてる。あぁほんまに。今のあたしはどうかしてる。
そう思いながら。洗面所に座り込んでた。 そしたら。メールを送ってすぐに。返事が届いた。
「どしたん?」
その文字を見た瞬間。涙が溢れてきた。 視界がゆらゆら揺れて。胸の奥が熱くなった。 やっぱり好き。大好き。もういいよ。なんでも。 好きだけじゃあかんやろうけど。でも好きなんやもん。 わがままでも醜くても。あたしはそうるがおらなあかんねんもん。 ごめんそうる。ごめんやけど。ちょっとだけ甘えさせて。
「はいた。しんどい。」 そんなメールを送ったら。いきなり電話がかかってきた。
「もしもし・・・」 「もしもし。吐いたって・・・大丈夫なん?」 「ん・・・なんか吐いてもた。食べてへんのに。」 「体が弱ってる証拠やろ。無理するから体が教えてくれてるんやん。」 「・・・別に無理はしてへんと思うねんけどなぁ。」
だるいあたしの返事に。そうるの口調が変わる。
「あほか!無理してるねん!土曜も風邪ひいてたくせに。」 「・・・そうやけど。でも別にそこまでしんどくなかったし・・・。」 「言い訳しない!ごはん食べれるか?食べて早く寝なさい。」 「・・・うぇー。怒らんでもええやんかー(涙)。」 「怒ってへんがな。でも命令やで。ほんま。」 「・・・なんかほんまに泣きたくなってきた(涙)。」 「泣くな!もーしっかりしーや!ええから早く寝るの!ええな!」
そう言って。最後は有無を言わせんそうるやった。 やっぱりそうるは。どこまでも強いなぁって思った。 あたしの大好きなそうるで。なんか安心した。
ねぇそうる。心配そうなあんたの声は。あたしの心に沁みたよ。 でもそれ以上に。あんたのキツイ言い方が。あたしの涙を誘ったよ。 怖かったわけじゃなくて。ただ嬉しかったから。 真剣にあたしと向き合ってくれるあんたが。ほんまに嬉しかったから。
やっぱりあんたは。あんたのままやった。 あたしが弱いとこを見せたとしても。実際弱ってたとしても。 「大丈夫?」「しんどくない?」そんなことを連発するわけじゃなくて。 「あほか!」「しっかりしろ!」そんなふうにあたしを説き伏せる。 そんなあんたが。あたしは好きなんやって改めて思った。
体はしんどかったけど。心はちょっとあったかくなった。 あんたが原因とは言わんけど。ひとつのきっかけでしんどくなったのに。 不思議やね。あんたの言葉で。またあたしは救われた。 これからあんまり会えんくなることとか。寂しい気持ちとか。 いろんなことがすっぱ抜けてもて。自分でも調子ええなぁって思ったけど。 でもやっぱり。こんなふうにあんたに振り回されるのがあたしなんやと思う。
そうる。しんどいときにあんたの声が聞けて嬉しかった。ありがとう。
↑ありえへんけどね。てゆーか似合わんしね(苦笑)。 |