***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年07月13日(日)欲しがる心。

今日は。サークルの友達と一緒に遊んできた。
前々から言ってた約束で。8人でラフティングをしてきた。
相当楽しみにしてたけど。予想以上やった。
やっぱり夏やし。水モノはほんまにおもろい。

あえて流れの急な方に向かってみたり。
わざと川に飛び込んだり。流されてみたり。
そーゆうあほなことをやりまくってるのが。ほんまに楽しくて。
始めから終わりまで。めちゃめちゃテンション高かった。

なんでそんなに楽しかったかって。
それはやっぱり。一緒にやれた仲間が大好きやからやと思う。

あたしは常々思ってるんやけど。人間関係ってほんま大切。
どんなにそのこと自体が楽しいことでも。
一緒にやる人が嫌いな人なら。絶対につまらんし。苦痛にもなる。
でも逆に。それがどんなにしんどいことやったとしても。
大好きな人たちとやれるなら。しんどさは半減するし。楽しくも感じられる。
だからこそ。自分の周りに大好きな人たちがおるってことは。すごい幸せなことなんやと思う。

あたしにとって。大学生活を共にしてきたサークルの仲間は。
ほんまにかけがえなくて。めちゃめちゃ大切な存在。
優しくて。思いやりがあって。でもほんまにおもろくて。
もういい年やのに。遊ぶとなったら全員して徹底的に遊ぶ。
どんなあほな遊びに対しても。ありえへんぐらい熱くなれる。
そんなみんながおるから。あたしの生活は楽しいんやと思う。

なんかそんな当たり前のことを。改めて感じられた1日やった。


今日は。そうるは不参加やった。
理由は聞いてへんけど。たぶんバイトやと思う。

研究室が忙しくなって。平日さっぱりバイトできんくなったそうるは。
土日にバイトすることが増えて。あたしとあんまり遊んでくれんくなった。
まぁ練習で顔を合わせてるから。それなりに会ってはいるんやけど。
でも。2人きりでまったりする時間は。確実に減ってる。

そのせいか分からんけど。あたしは最近ちょっと欲求不満。
なんかこーゆうの。動物的で認めたくないんやけど。
ここんとこ明らかにそうるとくっついてへんから。何かが足りん気がしてる。

なんやろう。別にそーゆうのばっかり重視してるわけじゃないんやけど。
年がら年中くっついてたいとか。そーゆうわけでもないんやけど。
好きならくっつきたいのは自然なことで。抱き締められたいのも自然なことで。
そしてそーゆう自然なことが与えられてへんから。どこか満たされん感じ。


ラフティングから帰って。すぐにバスタブにお湯を張った。
もう夏やけど。川の水はまだ冷たくて。あたしの体もすっかり冷えてた。
ゆっくり肩まで浸かってあったまるうちに。あたしはふと自分の体を見た。
落とした目線は。おへその左上にあるちっちゃなほくろにぶつかった。

そして急に。そうるのことを思い出した。
なぜなら。このほくろは。そうるのお気に入りやから。


あたしは。そうるの性癖(?)をちょっと知ってる。
戯れのとき。そうるはあたしの体のほくろに唇をつけていくクセがある。
暗がりじゃそこまで分からんと思うし。確認しながらキスってのも変やけど。
少なくとも。そうるのお気に入りのほくろは。あたしの体に3つはある。

ひとつめは左の鎖骨のとこ。ふたつめは右の脇腹のとこ。
そしてみっつめはおへその左上にある。ちょっと大きめの黒い点たち。
「ほくろみっけ。」って言いながら。そうるはあたしの体をなぞって。
そこにゆっくりと唇をつけて。優しいキスをくれる。

自分の体のほくろの位置なんて。全然把握してへんかった。
でもそうるが。そうやっていつも同じとこにキスをくれるようになって。
あたしは。自分の鎖骨とか。わき腹とか。おへその上とかに。
そうるに愛されまくりの。うらやましい点があることを覚えた。

あたしは。そんな3つのほくろに嫉妬したりもする。
自分の体に嫉妬するなんて。ほんまおかしいと思うんやけど。
そうるがそこを指でつついて。何度も柔らかく唇をつけると。
あたしの胸は痺れまくって。不思議な嫉妬心が生まれてくる。
(ちくしょう。ほくろめ。あたしのそうるを独占しやがって。)とか。
冷静になるとあほみたいな思考が。あたしの中に生まれてくる。
そしてそんなまぬけな嫉妬心と。あたしは大真面目に闘ったりする。

でも最近は。そんなことがさっぱりなくなった。
そうるがあたしのほくろを愛でることもなくて。
あたしが自分のほくろに嫉妬しまくることもなくて。
あたしの心は。悲しいくらいに穏やかな時間を過ごしてる。

願ったり叶ったり。そうよ。だって疲れんくて済むんやもん。
自分の体に自分で嫉妬するような。わけの分からん感情と闘うこともないんやし。
心に平穏が訪れたってことやし。それは喜ばしいことやん。

ちょっと考えてみて。そんな考えを一掃するように。あたしは首を横に振る。


ねぇそうる。だってありえへん。平穏なんてありえへん。
疲れんから嬉しいとか。そんなことありえへん。
あたしは。あんたのためならどこまでだって疲れていい。
わけの分からん感情と闘って。ありえへんほどの疲労感に襲われて。
もう知らん。なんでこんなに好きやねん。もういい加減にしてや。
そう言って投げ出したくなるまで。とことんあんたを愛したい。

人を愛するって。めちゃめちゃエネルギーのいることやけど。
あんたを愛するためなら。あたしは出し惜しみなんてせーへん。
全力で悩んで。全力でへこんで。そして全力で浮上する。
あんたが関係することやったら。あたしは手抜きなんてしたくないもん。
だから。いつだって。どんなあほみたいなことにだって。
あたしは真剣に向き合っていたいねん。

ねぇそうる。あたしのほくろが寂しがってる。
もう長いこと。あんたが触れてくれんから。きぃーって言ってる。
あんたの唇を求めて。キスを求めて。ずーっと疼きまくってる。
これってあほみたいなことやろうか。あんたには笑えるようなことやろうか。

でもあたしは。この愛に真剣やから無視するわけにはいかへんねん。
あんたを求めて寂しがるこのほくろに。早くあんたの愛を与えてあげたいねん。
そしてほんまは。ほくろだけじゃなくて心も。あんたを欲しがってるねん。
そのぬくもりが欲しくて。抱き締められたくて。もう疼きまくりやねん。

ねぇそうる。伝わるやろうか。この気持ちがちゃんと伝わるやろうか。





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