***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年07月02日(水)夏が始まるね。

今日は。ようやく望んだものが与えられた。
そうるのバイクの後ろに。やっと乗せてもらえた。

欲しがってたおもちゃを与えられた子どもみたいに。
あたしは。もうありえへんほどの浮かれようで。
そうるにも。呆れたように笑われてもた。
「なんでうちより嬉しそうやねん。」って言われてもた。

客観的に見れば。たかがバイクに乗るだけのことかもしれん。
バイク自体にはこれまでも乗ってるわけやし。何が変わるねんって感じかもしれん。
極端に言うなら。黒が赤に変わっただけやんってことかもしれん(苦笑)。
(いやもちろん形もかなり変わってるんやけどさ。)

でも。楽しみやった気持ちはどうしようもない。
嘘偽りない。あたしの素直な感情なんやもん。
新しいエンジン音とか。振動とか。乗り心地とか。
そーゆうのを想像するだけで。あたしはウキウキしてたんやもん。
新しい相棒を手に入れて。浮かれてるあんたの幸せな鼓動を。
背中を抱き締めることで。早く感じたいなぁって思ってたんやもん。

それを笑いたいってのなら。思う存分笑えばええやん。
あぁ笑え。笑え笑え。あほみたいにそうやって笑ってなさい。
あたしに愛されてる幸せを。笑うことで噛み締めてなさい(苦笑)。


バイクに乗せてもらえたのは。ナイターの前やった。
いつもより早く研究課題を切り上げたそうるからメールが入った。
「ナイター前やけど大学来れる?バイク乗せたるよ。」って。

あたしは。家で実習課題を片付けてるところで。
そうるからのメールを受け取って。にやっと笑ってもた。
ようやくかいな。もう。遅いっちゅーねん。待ちくたびれたっちゅーねん。
そう思ったけど。とりあえずそんな感情は隠して。
「おーけー。ほなナイターの用意して行くわ。」って送り返した。

そんなわけで。大学に着いたのが4時半ぐらいやったかな。
そうるは。あたしの原チャと荷物を自分の研究室に置かせてくれて。
ようやく。あたしを新しいバイクに乗せてくれた。

「どうぞ。」って。ちょっとだけ改まってメットを貸してくれた。
そうるのバイクにいつも括り付けてある。2つのオフホワイトのメット。
そこには。あたしが貼り付けた大きな☆のシールが3つずつ。
黄、赤、黄の順番がそうるのメット。赤、黄、赤の順番があたしのメット。
赤い☆シールが。新しいバイクの色といい感じに合ってて。あたしはさらににんまり。

新しいバイクは。前のよりけっこう大きくて。乗るのにちょっと手こずった。
思いっきり足を上げても。すんなりは跨ぐことができんくて。
「座るとこ高いー。・・・あたしの足が短いんかな。」ってへこんでたら。
「いや。うちも余裕でつま先立ちやから大丈夫。」って。そうるは笑ってた。

新しいバイクは。やっぱり今までのとは違った。
なんてゆーか。体に伝わってくる感覚が違ってた。
エンジンの振動は。これまでより重たい感じで痺れたし。
エンジン音も。高速回転になって切り替わる瞬間が。最高にいい音やった。

でもあたしが1番嬉しかったのは。そうるとの密着度が高まったことやった。

今までの黒バイクは。そうるの姿勢がかなり前傾ぎみで。
(あたしはこれを「飛ばし屋体勢」って言って笑ってたけど。)
あたしもけっこう前に体を傾けんと。そうるとくっつけんかったんやけど。
新しい赤バイクに乗るそうるは。そこまで飛ばし屋体勢じゃなかったから。
普通にしてても体をくっつけられて。なんかいい感じやった。

「なんか前のバイクより前傾じゃないな。」
「そうやで。ハンドルの高さが全然違うねん。ほら見てみ。」
「あーほんまや。どうなん?乗りやすい?」
「まぁな。腰にかかる負担が全然違うからな(笑)。」
「でもバイクでかくなったからけっこう重いんちゃうん?」
「それはある。かなり重い。だからあんた痩せて(笑)。」
「・・・まじでか。よっしゃ任せとき。夏バテしてやる(笑)。」
「・・・やめとけって。ちゃんと乗せたるから(苦笑)。」

そんなやり取りひとつで。あたしはやっぱり満たされる。
「ちゃんと乗せたるから。」って言われたのが嬉しくて。
ほら。やっぱりあたしは大事にしてもらってるんやんって。
構ってもらえんときがあっても。ちゃんと愛されてるやんって。
あの日イライラしたあたしに言い聞かせる。

幸せな全身に感じるのは。新しいバイクの振動。そうるの体温。そして初夏の風。


ねぇそうる。夏が始まるね。今年もまた。あんたと過ごす夏が始まるね。
今年はどんな夏になるやろう。思い出いっぱい出来るやろうか。
満たされたり。むかついたり。幸せやったり。悲しかったり。
浮き沈みしつつ。あたしはあんたとやっていくんやろうなぁ。

そして今年の夏には。このバイクがあんたとあたしの相棒。
ガンガンに太陽を浴びながら。このバイクとも仲良くせんとね。
日焼けが怖いなんて。愛しいバイクを前にして言えるやろうか。
いっぱい日焼け止め塗って。美白化粧水をたっぷり使って。ビタミンいっぱいとって。
がんばれるとこでがんばればいい。あたしにはあんたとバイクに乗る方が大事やもん。

・・・あぁもう。全身がこそばゆい。痒くて痒くてたまらんくなる。
自分では手の届かん胸の奥に。どうしようもない痛みが生まれる。
あんなにむかついてたあんたに。こんなに満たされてる。
あたしの心は。いつだってあんたに振り回されてる。
あぁ。なんでなんやろう。いつだってあたしはこうやもんなぁ。

何度も何度も自分に問いかける。
答えが見つからんことは分かってるのに。それでも問いかけてる。
そうる。あんたなら意外と答えを知ってるんかもしれんよね。
もしもそうなら。どうかあたしに教えてちょーだい。

ねぇそうる。なんであたしは。こんなにもあんたが好きなんやろう。





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