***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年06月14日(土)君と交わすキス。

今日は。朝から小雨やったけど練習はあった。
前回の練習で。あたしはぶっ倒れたわけやけど。
そのせいで。そうるはやたらあたしを気にしてくれた。

まず。朝は車で迎えに来てくれた。

「迎えに行くわ。雨で原チャやったら危ないやろ。」
朝一番にくれた電話で。そうるはそう言った。
「まじでー。助かる。でもええのん?」って聞いたら。
「だってまた倒れられたら困るし。」って。笑いながら言った。

・・・笑うかなぁ。それ。あたしには笑えへんけどなぁ。
ちょっとそう思ったけど。車に乗れるのが嬉しくて許してもた。
まぁ笑えるのは。それだけあたしが回復したからなんやしね。
あのときのそうるの心配が嘘じゃないことは。あたしが1番分かってるし。
だからまぁええかってことで。あっさり聞き流す(苦笑)。


グランドに着いたら。まひろもはつねもあたしに声をかけてくる。
「もう復帰?大丈夫か?」って言うまひろ。
「あかんでー。若くないんやでー。」って言うはつね。
2人ともあたしを気にかけてくれてることが分かって。嬉しかった。

スパイクを履いてるあたしの隣に。そうるも座り込んで。
「2回目は怒るからな。」って。ちょっと怖い顔で言ってきたけど。
それはあたしを心配してくれてるからやって分かった。
「分かってる。」って答えた後で。「この前はありがとう。」って言ったら。
「・・・ほんまやで。」って溜め息ひとつつかれて。苦笑いされた。


練習自体は。雨のせいで寒かったし。
後半は地面もぬかるんできて。こけまくりやったけど。
テンション上がりまくりで。かなり楽しかった。
雨は好きじゃない。でもこーゆうときの雨はキライじゃない。

だってそうるは。ちょっと(かなり)おもろいことをやってくれたから。

雨脚が強くなってきたとき。そうるの先を歩いてたあたしに向かって。
「なぁ。ちょっと懐かしいことやろっか?」って。いたずらっぽい顔で言ってきた。
あたしは。「?」って考えて。すぐに「!」ってなった(笑)。
「やってやってー!!」って言ったら。そうるはすぐにやってくれた。

何って。それはある歌手のモノマネ(笑)。

ある歌手・・・なんて言っても。常連さんにはバレバレやと思うけど。
それはもちろん。TMRevolutionの西川貴教。
「THUNDERBIRD」って曲があるんやけど。そのマネ。
そのPVが。どしゃぶりの雨の中で歌うってヤツで。
昔からそうるは。練習で雨が降るとよくそのマネをやってた。

あたしだけが大喜びして。みんなはゲラゲラ笑ってたっけ。
懐かしいなぁ。あの頃はほんまに若かった(苦笑)。
そう。普段はクールなくせに。そうるはテンションが上がるとすぐ壊れる。
そんなそうるは健在で。今日もしっかりやってくれちゃった。
あたしはそーゆう壊れたそうるも大好き。見てるだけで嬉しくなる。
だから今日も。にやけた顔がちっとも元に戻らんかった。


練習後。雨のせいで。みんなしてテンション上がってた。
「なんか酒が飲みたいー。」ってはつねが言い出したのをきっかけに。
「いいねー。今日はバイトないねん。」って言ったまひろ。
「そういや最近飲んでへんわー。」って言ったそうる。
グランドから1番近いのはあたしの家ってことで。
4人まとめでそうるの車に乗り込んで。あたしの家に向かう。

途中のコンビ二で。お酒を買い込んだ。
ちなみに。そうるとまひろは酒豪やけど。はつねも強い。
あたしはそこまで飲まんけど。でもお酒は大好き。
そんなわけで。このメンバーで飲むと。お酒はいくらあっても足りん(笑)。
「まぁ昼からやし、そんなに飲まんよなー。」
「練習後で疲れてるから回るの早そうやしなー。」
そう言いつつ。カゴの中はすぐにいっぱいになった(笑)。


あたしの家に着いて。まずは軽くビールで乾杯。
ビールはあんまり好きじゃないけど。喉ごしは大好き。
「かぁー!練習後のビールはうますぎる☆」って喜ぶはつね。
「ビールより焼酎やって。」とか言うそうるは。早くも用意してて。
「よなー。酒は濃いのにかぎる。」なんて。まひろもにんまり。

結局飲むこと3時間。まったり飲みながらいろいろ語ってた。
そうるとまひろは焼酎。はつねはビール。あたしは梅酒。
けっこう飲んだはずやのに。全員ケロっとしたもんやった(笑)。

「あーじゃあそろそろ帰ろっかな。」って。まひろとはつねは言い出して。
「うちはもうちょっと酒抜いてから帰るわ。」って。そうるは言って。
結局2人はバスで帰って。そうるだけ家に残った。


待ち構えてたわけじゃないけど。2人きりになれるとちょっと嬉しい。
じーってそうるの方を見てると。「なにーな。」って言われて。
「なんでもないがな。」って言い返すと。にやっと笑われる。
いつものやりとり。分かってるくせに。お見通しなくせに。
抱き締めたい心も。キスしたい心も。知ってるくせに。

あぁもう。見抜いて。どんどん見抜いて。
悔しいけど。もう別にいいし。だって好きなんやし。

そんなふうに。ちょっと開き直ってそうるにキスをした。
重ねた唇から。生あたたかいそうるの息を感じた。

「あれまぁ。昼間から酔ってるで。このコ。」
そうるはわざとらしく笑って。あたしの唇をつまむ。
ちくしょうめ。またそんなこと言うし。
あたしを悔しがらせて楽しむとか。性格悪すぎる。

ちょっと唸って。あたしがふくれたら。
そうるはやっぱりおもしろそうに笑って。引き寄せてくれた。
腰に手を回されて。あたしはそうるの腕の中に埋まる。
あたしのために用意されたかのように。体はそこにぴったりと納まる。

からかって。おもしろがって。それから抱いてくれる。
これがいつものそうるのパターン。
からかわれて。悔しくなって。反抗するけど甘えたい。
そんなあたしを分かってるんやなって思う。

適度な酔いに任せて。いっぱいキスをした。
小鳥がついばむような。軽くてくすぐったいキス。
どこまでも溶かされるような。甘くて幸せなキス。
飽きることなく。何度も唇を重ねた。

ただ唇と唇を重ねるだけの行為が。なんでこんなに幸せなんやろう。
あんなにお酒を飲んでも。あんまり酔わんかったのに。
キスを繰り返すだけで。こんなにも酔わされるのはなんでやろう。

そうるの腕の中で。あたしはそんなことばっかり考えてた。


ねぇそうる。あたしはあんたと一緒にいられるだけで幸せやけど。
あんたと交わすキスは。ほんまにほんまに大好き。

重ねた唇から。あんたへの思いが溢れ出す。
あんたからも。あたしへの思いが流れてくる。
嫌われてないやんね。愛されてるやんね。
そうやって安心して。あたしはキスの甘さに溺れる。

あんたとじゃなくても。同じようなキスはできるかもしれん。
人と人がいて。唇と唇を重ねたら。キスは成立するんやもん。

でもね。そうる。あたしはあんたとじゃなきゃ。
こんなにも胸が熱くなるキスはできん。
こんなにも泣きそうになるキスはできん。

あたしはキスが好きなんじゃないよ。
あんたと交わすキスやから好きなんよ。

昼間から酔って。誰にでもキスするわけじゃないからね。
そこんとこ。ちゃんと分かっててよ。そうる(苦笑)。





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