***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年06月13日(金)怖さと幸せの関係。

今日でようやく。ひとつ実習の区切りがついた。
あぁ。二週間やけど長かった・・・(涙)。

今回あたしが行ってたのは母性科。
妊婦さんが入院してきて。赤ちゃんを産む場所。
実習を終えて思うことは。今までで1番楽しかったってことかな。

体調崩したし。身体的にはけっこうきつかったけど。
これまでの内科とか外科とかに比べたら。母性科は楽しかった。
病気の患者さんと接するのとはまた違ってて。
お産を終えた褥婦さんと関わる経験は新鮮やった。

何より。分娩見学をできたのが1番大きかった気がする。

生命の誕生の瞬間。人間が生み出される瞬間。
母親の体から出てくる赤ちゃんを。あたしはこの目で見た。
この世で最初に放つ泣き声を。あたしはこの耳で聞いた。
心が震えた。胸が熱くなった。泣きそうやった。

陣痛に苦しみながら。必死に耐えながら。
顔をしかめて。もがいて。叫んでた産婦さんが。
わが子の誕生の瞬間に見せた顔が忘れられん。
世界で1番愛しいものを見るような目で。赤ちゃんを見て。
笑顔が零れて。涙も零れて。くしゃくしゃの顔になって。

あぁ・・・。思い出しただけで涙が出そうになる。

人はこんなふうにして生まれてくるんや。
たくさんの人の力を借りて。母親の底力を借りて。
大事に大事に思われて生まれてくるんや。

あたしもきっと。そうやって生まれてきたんや。
ままちゃんのおなかを痛めさせて。散々叫ばせて。苦しめて。
でもきっと最後には。あんなふうな笑顔にさせてたんやろう。

あぁ。なんで人は忘れてまうんやろうね。
生まれたときの記憶が。どうしてなくなるんやろうね。
あの愛の深さを覚えてたら。初めて見た世界の眩しさを覚えてたら。
きっとこの世から争いなんてなくなる。そんな気がする。


いろんなことを感じた分娩。その後は新生児のケア。
初めてまともに抱く赤ちゃんは。ほんまにかわいかった。
純粋で。無垢で。まだ何ひとつ醜いものを知らんくて。
そんな存在に触れられることが。ほんまに幸せやった。

ちっちゃな手の中に指を入れたら。きゅって握り返してくる。
ミルクをあげたら。こっちをじーっと見ながら飲む。
ふわふわの肌。あったかい体。つぶらな瞳。
もうほんまにほんまに。連れて帰りたいくらいやった。


実習中。あたしが体調を崩したのは。実は精神的なものもある。
そう。これは時々あたしが突然なるもので。もうどうしようもないこと。
考えたって仕方ないって分かってるけど。考えずにはおれんこと。

そうるとの将来を考えて。不安に襲われること。

思い返せば。2月の地域の実習のときもそうやった。
地域の保健センターで。3歳児健診を見学して。
いろんな先のことが不安になって。ちょっとおかしくなった。
(日記にも書いてました。こちらの日記です。)

そうるとずっと一緒にいたい。そう思う気持ちは間違いなく本物やのに。
あたしは赤ちゃんを産みたいし。子どもを育てたいと思ってる。
真っ白なウエディングドレスを着て。バージンロードを歩きたいと思ってる。

あたしは現実が全く見えてへん。
だってそのドレスを着たあたしの隣には。
黒のタキシードを着たかっちょいいそうるが立ってる。
分娩のときに。あたしのそばには。
ずっと手を握ってくれる優しいそうるがおる。

何ひとつ違和感なく。あたしの描く将来にそうるがおる。
本来なら。夫となるべき人がおるであろうその場所に。
オンナであるそうるがおる。あたしの頭の中では自然に溶け込んでる。

・・・そんな現実はありえへんのに。

赤ちゃんの世話を出来るのは幸せやったけど。
そんなことを考えてたら。正直ちょっときつかった。
そんな精神疲労と肉体疲労が重なって。倒れたんやと思う。


でもそんなときでも。そうるは何ひとつ変わらんかった。
あたしが変動しまくりでも。そうるはいつでも変わらへん。
あたしにはそれが救いでもあり。癒しでもあるんやけど。
ときに理解できんくて。イライラしたりもする。

そうるはこういうことって考えんのやろうか。
あたしみたいに。先のことを思って不安にならんのやろうか。
あたしがそうるに対して思ってるほどまでには。
そうるはあたしに執着してへんってことなんかな。
失ったら失ったで。それも仕方ないとか思ってるんかな。

穏やかで安定してるそうるはすごいと思うけど。
でも逆に。ほんまに何も考えてへんように見えることもあって。
たぶんあたしが考えすぎやからそう見えるんやろうけど。
でもなんか。わけもなくむかついたりもして。

そうるが悪いわけじゃないのに。


ねぇそうる。あんたは理解できんかもしれんけど。
あたしはいつだって。あんたを失う怖さに怯えてる。
あんたの愛情を手に入れたときから。ずっとそうやった。
もしかしたら。出会った頃からずっとそうかもしれん。

今手にしてる幸せが大きすぎて。あまりにも大切すぎて。
それを失った自分を考えることが怖いんよね。
失った自分なんてありえへんのやもん。
あんたの隣で笑ってるあたしでおられんのやったら。
生きてる意味がないようにすら思えてくるし。

あんたなしじゃ生きていけん。
そう思う自分が怖いけど。
でも。そう思える自分が幸せやとも思う。
だって。それだけ大切な存在を見つけられたってことやから。

失う怖さを覚えたのは。失いたくないものを得た幸せのせい。
ねぇそうる。分かるかなぁ。あたしのこーゆう気持ち。





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