***☆For My Dearest☆***



***☆For My Dearest☆***

男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

MAIL

HOME

BBS
BACK INDEX NEXT

2003年05月11日(日)言い争い勃発。

あぁ。うまくいかない。なんでこうなるんやろう。

あんなことが言いたかったわけじゃない。
あんなことを思ってたわけじゃない。
いつだって心の中に変わらずある穏やかな波は。
上辺だけの荒れ模様に簡単に壊される。

伝えたかったのは。あんなことじゃないのに。


今朝起きて。あたしはそうるにメールをした。
昨日おそらく酔いつぶれたであろうそうるが心配で。
確か今日昼からバイトって言ってたし。ちゃんと起きれてるかな。
二日酔いやろうけど。さてどのぐらいもんやろうか。
そんなふうに思って。「大丈夫かー?」って再度送った。

そしたら。しばらくしてそうるから電話がかかってきた。

「だー。やばいわ。えらいことになってる。」
開口一番。そうるはそう言って溜め息をついた。
あたしは何のことか分からず。質問を投げつける。

「え・・・何がよ。今家やんな?」
「いや。研究室。」
「は?なんで?帰らんかったん?」
「分からん。記憶がない。」
「記憶ないって・・・やっぱりつぶされたん?」
「たぶんな。途中から全く覚えてへんけど。」

そうるいわく。やっぱり昨日はそうるがターゲットやったみたいで。
なんやかんやで。かなり飲まされたらしい。
練習後に何も食べんかったせいかもしれんけど。
そうるの酔いの回りは。いつもより相当早かったみたい。
いっぱい飲んで。いっぱい吐いて。そこからは全く覚えてへんって。
かなり落ち込んだ様子で。へこみまくってた。

それにしても。やっぱりあたしの予想通りやった。
いや、予想よりもひどいことになってたみたいやった。
だから言ったのに。注意したのに。ほんま。あほそうる。

でもこの段階では。まだ呆れてるぐらいやった。
二日酔いでしんどいとか言いつつ。口調はしっかりしてたし。
まぁバイトぐらいは大丈夫かなって思えた。

あたしがぶち切れたのは。この後の話。


「じゃあ誰かが研究室に寝かせてくれたってことかいな。」
「いや。てゆーかみんな雑魚寝してる。」
「・・・は?」
「たぶんつぶれ組がまとめられたんやろうな(笑)。」
「まとめられたって・・・。」
「いやー。すごい光景やわ(笑)。」
「・・・・・・は?」


あたしの頭の中で。何かがプツって切れた。

・・・何言ってるん。そうる。あんた何言ってるん。
自分がどーゆう状況におったか分かってるん。
それって。男の中に女ひとりやったってことやろ。
つぶれた女がひとり。何やってるん。

ありえへん。マジでありえへん。あほかこいつは。
そんなん何でもされうる状況やん。
まわされてまうぐらいの状況やん。
何やってるん。そうる。あんた何やってるん。

あたしの中で。怒りがピークになった。
あたしが心配しまくって。あれやこれやと気を揉んでた夜に。
そうるは。何も知らんかったとは言え。男だらけの中におったんや。
しかも記憶ないとか。何されたか分からんやん。
何されても文句言えん状況やん。


「・・・信じられん。」
あたしの口から言葉が漏れた。
そして。止まらんくなった。

「何やってるん!危ないやん!」
「え。何がよ。」
「そんな男だらけの中に女1人で!」
「そんなんいつものことやで。」
「何言ってるん!自分が何やったか分かってる?」
「だから覚えてへんって。」
「そーゆうことちゃうわ!記憶ないんやろ!何されたか分からんやん!」
「何もされてへんよ。」
「なんでそんなん言い切れるん!そんな状況におって!」
「・・・何怒ってるねん。」

そうるは冷静で。あたしだけがカリカリしてた。
それが余計にあたしをむかつかせた。

「信じられん!無用心すぎるわ!」
「・・・だからうちはそーゆう対象では見られてへんって。」
「それはあんたが思ってるだけやろ!」
「・・・いやほんまそーゆう感じじゃないから。」
「あほ!普段そうでも酔った男やったら何するか分からんやん!」
「・・・・・・。」

最悪や。あたし最悪な女になってる。
そう思ったけど。怒りは治まらんかった。
うるさいこと言ってる。うっとおしいこと言ってる。
あかん。もうやめな。これ以上言ったらそうるがキレる。
そう思ったけど。溢れ出した言葉は止まらんかった。

どれだけ心配したと思ってるん。
どれだけ気にかけてたと思ってるん。
なのにあんたは。あんたってヤツは。
なんでそうやねん。なんでそんなあほやねん。
フツフツと沸いてくるむかつきは。怒りの温度をどんどん上げた。


「・・・なんやねん。何もないって言ってるやん。」
うっとおしいなぁって感じで。そうるが言った。
「なんでそんなん言えるねん。覚えてへんのやろ。」
あたしも。むかついて言い返した。

「覚えてなくても分かるわ。何もないし。」
「分からんやん。ベタベタされたかもしれんやん。」
「ええやん別にそれぐらい。こっちに気はないんやし。」
「あほか。そーゆう問題ちゃうやろ。」
「あーうるさい。もういい。もううるさい。」
「なにがやねん。あんたが悪いんやろ。」
「・・・はいはい。うちが悪いです。」
「・・・なんよそれ。」
「もうええわ。かけるんじゃなかった。切るわ。」

うんざりしたようなそうるの声。溜め息。
電話の向こうの顔が浮かぶようやった。
でもあたしは許せんかった。その無用心さが信じられんかった。
一方的に電話を切られた後でも。しばらくむかついてた。

でも冷静になって。その後に押し寄せるのは。激しい後悔。

あぁ。もっと違う言い方ができたはずや。
なんであんなに感情をぶつけるようなことしかできんかったんやろう。
あんな一方的にキレられたら。そうるだってそりゃうるさいと思うやろう。
あたしはそうるの言い分を全く聞き入れてへんのやから。

自己嫌悪にどっぷり。頭のてっぺんから足の先までどっぷり。
あぁ。あんなことが言いたかったわけじゃないのに。


ねぇそうる。あたしがほんまにイヤやったんは。
あんたのそんな危険な状況に身を置いてまうような無用心さじゃなくて。
そんな状況で。あんたに絡んできた男のことやったんやと思う。
最悪の事態にはなってなくても。ベタベタされたかもしれん。
肩を抱かれたかもしれん。頬にキスぐらいされたかもしれん。
そーゆうのを想像すると。あたしはもうむしゃくしゃしてたまらんかった。
そんな男たち全員並べて。端から順番に殴りたいくらいむかついた。
そしてそんな男たちが見えんから。あんたに怒りをぶつけてもたんやと思う。

所詮は。あたしの感情なんて嫉妬が1番大きかったんやと思う。
でも。嫉妬だけじゃないってことは言い切れる。

そうる。ほんまに何かあってからでは遅いねんで。
あんたはあんまり分かってへんみたいやけど。女なんやで。
男に見えるし。男っぽい性格やけど。正真正銘の女やねんで。
男と女が一晩一緒におって。しかもみんな酔ってて。
しかも女1人先につぶれてるときたら。何が起こってもおかしくないやん。
女ひとりの飲みって段階で。もうちょっと気を張らなあかん。

飲ませてつぶしてやっちゃえ・・・って。
上司と若いOLにはよくあることらしいでって。あんたが前に言ってたことやん。
酒弱いのに飲みすぎるあたしに。あんたが注意してくれたことやん。
いつかそうならんためにも。そろそろ限度を勉強せなあかんでって。
あんたがあたしに言ってくれたことやん。

ねぇそうる。あたしはあんたが憎いわけじゃない。
あんたがそうやってあたしのことを心配してくれるように。
あたしもあんたのことが心配やねん。だから怒ってんで。
キツイことだって言ってもたんやで。
それだけは忘れんといて。お願いやから。

そうる。二日酔いの寝起きでしんどいときに。うるさいこと言ってごめんね。





↑押したら変わる投票ボタンです☆

Myエンピツに追加♪


↑なんとなく気まずかったけど。それ以上何も返せんかった。
伝えたかったことが伝わってへん気がして。今でもすっきりせーへん。





MAIL

HOME

BBS
BACK INDEX NEXT



↑よかったらぽちっと押してください☆

♪Myエンピツに追加♪


written by さあや

Design by shie*Delicate Erotic

thanks for HTML→HP WAZA !
thanks for Material→NOION
thanks for MIDI→HAPPYDAY