***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年04月30日(水)もっと話してほしい。

「バイト辞めようかと思ってるねん。」

そうるのいきなりの発言に。あたしはかなりびっくりした。
月曜日。あたしの家に泊まりに来たそうるは。
夜。2人でまったりしゃべってるときにそう言った。

あたしが知ってるかぎり。そうるはかなりのバイト人間。
貧乏性とでも言うべきやろうか。何かしてないと不安になるタイプで。
休みの日はもちろん。昼から講義のある日の午前中とかも働いてて。
「体ちょっとぐらい休ませてあげーや。」ってあたしに言わせてた。

そうるがいっぱい働くのは。ほとんどが大好きなバイクのためやと思う。

最近値上がりしたガソリン代も含め。あのバイクを維持するのには。
実はけっこうなお金がかかってるみたいなんよね。
そう思うと。あたしがいつもタダで乗せてもらってるのは悪い気もする・・・。
でもそうるも。あたしの家にあるもので作った料理をタダで食べてるし。
タダ乗りとタダ食いで。おあいこかなと思ったりしてる(苦笑)。

話はちょっと逸れたけど。あとは新しいバイクのための貯金。
今年中には絶対に大型二輪の免許を取るって豪語してるそうるは。
もちろんいずれは大型バイクをしっかり買うつもりみたい。
バイクのことはよく分からんあたしに。好きな型の自慢をしてみたり。
あたしの反応が乏しいと。まひろを捕まえて熱く語ってみたり。
とにかく。いつか手に入れる新車のために。そうるはいろいろ計画してる。

今あるバイクのため。そしてまだ見ぬバイクのため。お金が必要。
そういう目的があるにしても。そうるが無理して働いてるなんて思ってなかった。
働くこと自体が好きなんやと思ってたし。店も好きなんやと思ってた。

でも。そうるの中にはいろんな不満が溜まってたみたいやった。

「なんかなぁ。今の店とは合わんねん。」
「合わんって?だって楽しそうにバイト行ってたやん。」
「それは前までの話。店長変わってからは違う。」
「え。店長イヤな人なん?」
「イヤな人っていうか・・・うちは嫌い。」
「あぁ・・・なるほど(苦笑)。」

そのひと言で。だいたい理解できたような気がした。

自分のことを嫌いな相手と。うまくやっていける人間なんかおらん。
まして。そうるみたいに態度に表れやすい人が相手ならなおさらのこと。
新しい店長に対するそうるの「あんたなんか嫌いオーラ(苦笑)」は。
たぶんそうるが思ってる以上に。しっかり届いてたりするんやろう。
だから店長もそうるに対して。いい感情を持ててへんくて。
いろいろやりにくい問題とかが出てきてるんとちゃうかな。
まぁでも。理由もなく人を嫌いになるそうるじゃないし。
そんなオーラを放つのには。それなりの理由があるんやろうけど。

そんなふうに思って話を聞いてみたら。あたしの予想はだいたい当たってた。

そうるに言わせると。新しく入ってきたその店長。
自分の気に入ったバイトのコをやたらひいきしまくるらしい。
そしてそのひいきが。バイトの時給にまで影響してくるんやって。
そうるより後で入ってきたコ。仕事はあんまり出来てへん。
シフトにもたまにしか入ってへん。でも愛想だけはやたらいい。
そーゆうコの時給が。そうるより30円も高くなったりするらしい。

なるほど。そういう店長が相手になると。そうるみたいに。
仕事もちゃんと出来て。シフトにもいっぱい入ってるのに。
愛想なんてまっぴらごめん、嫌いな店長になんか笑えるか、ってタイプは。
けっこう苦労するってこと。簡単に想像できる。

「ひいき自体はどうでもええけど。時給にまで影響するとイライラするねん。」
「時給時給って言うのも感じ悪いから黙ってるんやけどさ。」
「前の店長がおったときは。店の雰囲気も好きやってんけどなぁ。」
「最近は働いててもあんまり楽しくないねん。」
そんなふうに言うそうるは。ちょっと寂しそうやった。

そんなこと思ってたんや。ちっとも知らんかった。
そんなふうに我慢してたんや。ちっとも知らんかった。
あたしはと言うと。知らんかったことだらけでちょっとショックやった。

そうるは。あんまり自分からそーゆうことを言わん。
今回の話にしたって。たまたまバイトの話になって。
「明日も朝からとか大変やなー。好きやなー。」なんて言ったら。
「いや・・・でももうすぐ辞めるかもしれん。」ってなっただけで。
たぶんそうるが自分から辞めるって話を切り出すことはなかった気がする。


ねぇそうる。あんたはやっぱりドライなんやね。
自分のことは自分で片づける。必要以上に人に寄りかからへん。
そういうあんたの考え方は。まったくもってあんたらしいと思う。
でもさ。もっと思ってることを言ってくれてええのに。
感じた気持ちを。感じたままに話してくれてええのに。

あたしは話を聞くことしか出来んけど。
たいしたアドバイスなんか出来んかもしれんけど。
人に話すことでスッキリする部分ってあるはずやん。
そーゆうふうに。あんたにラクになってほしいのに。

・・・でも。誰かに話すことでラクになるってのは。
あたしの場合の話で。そうるには当てはまらんのかもしれん。
そういうのを押し付けて。「ほら!何でも話して!」なんて言うのは。
それこそ自己満足な優しさってことになる気もする。

ただあたしが話してほしいだけのことなんかもしれん。
いろんな気持ちを共有したいだけなんかもしれん。
なんでもかんでも話したくなるあたしとは反対で。あんまり話さんそうるに。
感じる必要のない距離を。いつの間にか感じてることがあるんかもしれん。

結果的には話してくれたわけやし。よしとすればええのに。
自分から話してほしかったとか思ったりして。
あげく勝手に距離なんか感じたりするから。あたしってタチが悪い。

分かってるのに。そうる。あんたがそーゆうヤツやってこと。
あたしが誰よりも分かってるはずやのに。
だから距離なんて感じる必要ないはずやのに。

あぁ。でもなんとなく寂しいんよ。・・・分かるかなぁ。





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