***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年04月29日(火)涙は愛の証。

今朝。何時に目が覚めたかよく分からんかった。
あたしは。珍しくそうるよりも先に目覚めて。
やっぱり飽きることもなく。そうるの静かな寝顔を見つめてた。

寝ついたのはたぶん2時過ぎとかやったと思う。
そうるに抱き締められて。大好きなぬくもりと匂いに包まれるうちに。
ウトウトして。そのまま眠りに落ちていったんやと思う。
でも眠るうちに。いつの間にかあたしたちの体は離れてた。
あたしはそうるの方を向いて。その寝顔に見とれてた。

いつもは憎たらしいことばっかり言う唇が。ちょっと動いた。
それを見てたら。また愛しさが溢れてきて。キスしたくなってきた。
髪の毛が顔に当たって起こしてまわんように。片手でそっと束ねて。
ゆっくりそうるに顔を近づけて。唇をそっと重ねた。

こんなふうに眠ってるそうるにキスをして。満たされてる時間。
そうるの知らんあたしだけの時間。秘密の時間。幸せな時間。
そーゆうのがなんかくすぐったくて気持ちいい。

キスひとつでちょっと満たされたあたしは。また目を閉じて眠ろうとした。
そしたら。そうるがちょっと隣でゴソゴソっと動いた。
(やばい。起こしてもたかな。)って思って。大急ぎで寝たフリをしたら。
そうるは。そのまま体を起こして。あたしにキスをしてきた。
あたしがそうるにしたように。静かに優しく唇を重ねてきた。

目を閉じてるときに。予想もせんかった刺激が唇に与えられて。びっくりした。
寝たフリを続けようかと思ったけど。反射的に目を開いてた。
目の前には。大好きなそうるの顔があった。

「おはようさん。」「・・・あ・・・おはよう。」
さっきしたキスがバレたかもしれんと思いながら。ドキドキしてた。
でもまさに今起きたかのように。ちょっと繕って演じてみてた。
でもそうるは。そんなドキドキも全部見透かしたように言った。
「・・・嘘つけ。さっきから起きてたくせに。」って。でこピンしてきた。
「朝からどうも。」って。自分の唇を人差し指で触って。にやっと笑った。

あぁ。やっぱり起きてたんかい。あたしからしたキスはバレてたんかい(涙)。
そう思うと照れくさくて。あたしは頭の上まで布団を引っ張りあげた。
「そんなかわいいコぶらんでよろしい。」って。そうるは布団をまくって。
あたしの顔を出させると。ほっぺたをむにっとつねった。
たったそれだけのことで。あたしの体温は1度ぐらい上昇した。


一緒に迎える朝は。いつもくすぐったくて。そしてちょっと切ない。
だってまた別々の1日が始まる。そうるはここを出て行ってまう。
そーゆうのを考え始めると。どうしても寂しくなってもて。
離れたくないって思う気持ちが強くなって。言葉数が少なくなる。

9時からバイトって言ってたけど。大学までバイクを取りに行かなあかんし。
家に帰ってから用意もせなあかんやろうし。そうるは7時半には出かけた。
あたしはマンションの下まで見送りに行ったけど。そうるに行ってほしくなくて。
なんか子どもみたいに。グズグズとまとわりついては引き止めてた。

「ちょー。遅刻するがな。」ってそうるに言われて。仕方なく離れる。
「二日酔いじゃない?大丈夫?」って聞いたら。「大丈夫。」って笑った。
いっそ二日酔いで。バイトなんか休んでくれたらええのに。
そんなことを思ったけど。言ってもそうるを困らせるだけやから言わんかった。

「あのさ。研究室にバイクのメット置いてきたんやけどさ。」
「朝早くて部屋開いてへんかもしれんから。あんたのメット借りてもいい?」
そうるは。いきなりあたしに頼んできたから。あたしは原チャのメットを貸した。
「もし研究室が開いてたらすぐに返しに来るから。」
「開いてなかったら借りて帰って、バイト終わってから持ってくるわ。」
そう言って。そうるはヒラヒラっと手を振って歩いて行った。


部屋に帰って。自然と涙が溢れてきた。
部屋の中には。そうるの残り香がいっぱいあった。
そうるの使った枕。そうるの使った布団。そうるの使ったコップ。
いたるところにそうるの気配が残ってて。あたしをせつなくさせた。

なんやろう。これっきり会えんわけじゃないのに。
だって明日ナイターがあるんやから。すぐに会えるのに。
なんで泣けてくるんやろう。なんで苦しくなるんやろう。
あたしはほんまに自分でもわけが分からんかった。

研究室が開いてたら。そうるはすぐにメットを返しに来てくれる。
開いてなかったら。バイトが終わってから返しに来てくれる。
あたしはその話を聞いたとき。研究室が開いてなかったらええなと思った。
だってそしたら。バイトの後でまた会える。ゆっくりしていってくれるかもしれん。

でも。そうるとバイバイってした後では。研究室が開いてたらいいと思った。
たとえ会える時間が短くたって。今すぐにそうるに会いたいって思った。
さっきまで会ってたそうるのことを。もう恋しく思ってる自分がおった。


しばらくして。そうるからメールが入る。
「研究室開いてた。ってことで今から返しに行くわ。」
「了解。気をつけてー。」って返事して。あたしはすぐに下りていった。
そうるのバイクの音を聞きたかった。近づいてくるエンジン音を聞きたかった。

待つこと1分ぐらいで。聞き慣れたエンジン音がした。
坂道を下って。走ってくるそうるの姿が見えた。
その音が心地よくて。その姿に安心して。自然と笑みが零れた。

「ありがとさん。結局使わんかったけど。」
「いえいえ。研究室開いててよかったな。」
「うん。これで東向かって走っても眩しくないわ(笑)。」
(↑そうるのメットはフルフェイス。あたしの原チャ用は上半分だけのヤツ。)
「ほんまや。太陽に目がくらんだらえらいこっちゃ。」

しょーもない会話をちょっとだけ楽しんで。元気を分けてもらった。
いつもみたいにバイクに乗ってるそうるを見て。なんか安心した。
「朝早くからバタバタさせてごめんな。」ってそうるが言ったから。
「うんにゃ。バイトがんばりや。」って言って笑った。

ヒラヒラっと手を振ってそうるを見送る。
そうるはメットをかぶったままで。あたしの方をチラッと見て。
「じゃあな。」って目であたしに言って。そのまま去って行った。
あたしは。バイクが見えんくなるまで。その姿をずっと見送ってた。

部屋に戻ったら。またちょっと泣いてもた。
でも気持ちはもう落ち着いてたし。それは幸せな涙やった。


ねぇそうる。愛情って目に見えるものじゃないから。
どれぐらい愛してるとかって。測ることは出来んやん。
あたしの愛がどれだけかなんて。所詮は客観的には判断できんもので。
愛してるあたしと。愛されてるあんたとにしか分からんのやとも思う。

でもね。あたしは時々思うことがある。
あたしがこれまで。あんたを思って流してきた涙は。
果たしてどれぐらいの量になるんやろうなって。
そしてこれから先。あたしはあんたを思って。どれぐらい泣くんやろうって。

そうる。あたしはあんたを思っていっぱい泣いてきた。
あんたの知ってるところでも泣いてるし。知らんところでも泣いてきた。
幸せで泣いたこともあったし。苦しくて泣いたこともあった。
寂しくて溢れた涙もあったし。嬉しくて零れた涙もあった。
そんな涙を全部集めたら。いったいどれぐらいの量になるんやろう。
たぶん。ちっちゃな水たまりぐらいは余裕で出来る気がする。

それぐらい。そうる。あたしはあんたを思って涙を零してきた。
そしてたぶんこれからも。あたしはいっぱい泣いていくんやろう。
あんたと一緒におるかぎり。あんたを愛していくかぎり。
満たされても。満たされんくても。あたしは涙を流していくやろう。

それが愛の指標になるんかは分からん。
なるとしても。どれだけ泣いたら愛とみなされるかも分からん。
でもね。そうる。あたしがあんたを思って流した涙は。
そしてたぶんこれからも流していくであろう涙は。
その一粒一粒が。あんたへの愛に溢れてるものやと思う。

だって愛しいから泣けてくるんやから。
愛しいから。一緒にいられて幸せで泣けてくるんやし。
愛しいから。離れたくなくて寂しくて泣けてくるんやから。

そう。だからきっと。あんたを思って流す涙は全部。
あたしのあんたへの純粋な愛の証。





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カウンターがクルクル回っております。愛読ありがとうございます。
でもBBSのカキコがそのわりに少ないのはなんででしょう。
常連さんとのメールばりのロングトークが多いBBSやから。
初めての人がカキコしにくいんかなぁとか思ってみたり。
どうなんやろう。考えすぎかなぁ。むぅ。

とりあえず。短いカキコで全然OKなので。初めましても大歓迎なので。
気軽に足跡残してくださると嬉しいでっす☆

あ。もちろん常連さんは。これまで通りいっぱい書いてね☆(笑)





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